『トンボート』って何だろう?!~小学校「読書指導の方法と実践」の授業から~
18.07.17
皆さんこんにちは!
教育の現場で、読書の楽しみを伝えることは重要課題。
どうしたら、子どもに本が楽しいと伝えられるのでしょう?
小学校教員養成コース3年生の「読書指導の方法と実践」の授業を覗いてみました。
『不思議の国のアリス』を読んできて、感想を話し合っています。
-夢があるはなしだと思って読んだら、意外と理屈っぽいね…
-絵も内容も少し怖いし、子どもには難しいのでは…
-よく意味がわからなかった…
「これはナンセンスの児童文学。
意味を無理にこじつけて理解しようとすると、逆に面白みがわからなくなるんですよ。
言葉に注目して、もう一度味わってみましょう」
担当の松村裕子先生が、作品の時代背景や、英語で読んだときの面白さについて解説してくださいました。
解説を聞いて、改めていろいろなアリスの訳を読み比べます。
「この訳が一番楽しい!」「訳によって印象が違うのね」
「大人が事前に読み比べて、その子にあった訳を選ぶ必要があるね」
最後に、キャロルが作品中でつかった「かばん語」に挑戦!
ふたつの言葉の音を重ねて、新しい生き物や道具を作ります。
トンボとボートで、トンボート。海も空もすいすい行けます。今なら50万円!
ボールペンとペンギンで、ボールペンギン。
感情によって、頭のうえの色が変化します。
力作が揃いました。
「みんな、発想が面白い!」
「子どもだと、もっとユニークなものが生まれそう。教師になったら一緒にやってみたいね!」
「アリスは難しい本だって決めつけないで、もう一度読んでみようかな」
読書の楽しさを伝えるには、先生がその本の魅力を理解したうえで、
楽しさを伝える方法を工夫していく必要があります。
あたまを柔らかくして、本の楽しさを伝える活動を授業を通して考えていきましょう!
◉7月21日(土)はミニオープンキャンパス 是非ご来校ください。詳しい情報はこちらをクリック!
(児童学部)