【コラム】 敦煌莫高窟
21.03.05
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今回は中国の敦煌莫高窟を訪ねた時のお話です。
敦煌は、中国甘粛省の都市で、かつてはシルクロードのオアシス都市として栄えた敦煌市の近郊にある世界最大規模の仏教遺跡です。切り立った崖をくりぬいて、4世紀から約千年にわたって築かれた735の石窟が現存しています。
敦煌には、佛像見学好きが昂じて、仏跡美術文化研究会に入り、毎年夏休みに、インドやタイをはじめ、東南アジアの仏跡を訪ねた頃に行きました。中国は何年も連続して訪ねています。五台山や大同の雲崗石窟、洛陽の龍門石窟などに行き、又次の年、「河西回廊」甘粛省の敦煌、蘭州、天水に行き、西千仏洞、楡林窟、莫煌窟、炳霊寺石窟、麦積山石窟を訪ね、中国の五大石窟巡りを完成させました。
現在は、中国の観光ブームで莫高窟を訪れる人が200万人もいるという事で、石窟の剥落や、変色が進み、対策が講じられているという事ですが、私が莫高窟を訪問した頃は中国人の観光客は殆どなく、外国人の観光客も少なく、静かな環境でゆっくりとした見学ができました。
上海の気温が38度でしたので、暑さを覚悟していましたが、敦煌は25度の別天地でした。
敦煌に行く前に、文化出版局で敦煌の書籍を出版する事になり、当時、敦煌研究院次長の劉永増先生が来日していて、講演を聴く事が出来た事が、楽しみを倍増させてくれました。
莫高窟では 劉先生が、自らご案内、ご説明下さり、一般には公開されていない石窟の何窟かを見学させて戴くことが出来たのです。
歴史的にも、文化的にも、そうした別天地に身を置いているという興奮は、今でも心に残っています。
見学は勿論、カメラ、ビデオは禁止です。私達はヘッドランプをつけ、懐中電灯のかすかな光を当てて、石窟内の仏像や壁画を見学しました。
現在は観光客が多いため、人の吐く息の二酸化炭素で剥落や変色が進んでいるという事で、東京芸術大学は敦煌研究院に技術協力をして、クローン文化財として大規模な複製が作られているようです。千年以上前のオリジナルの姿が白日のもと見られるとは、夢のようなお話です。
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