【授業紹介】ニットの種類とニット製品の製造方法
20.09.17
※対面型オープンキャンパスのお知らせ(申し込みはコチラ)
※オンラインオープンキャンパスのお知らせ(申し込みはコチラ)
布は、衣服をはじめ、カーテンやベッド用品、鞄・靴などの雑貨品に至るまでそれらの材料として用いられています。そこで、私のブログでは繊維材料について解説しながら、ファッション・造形デザインコースの学びを紹介していきます。
4月13日のブログではコロナ禍で需要急増のマスクの材料、不織布について、6月4日のブログでは織物について紹介しました。今回は織物と同じくらい多く用いられているニット(編物)について解説します。
ニットは組織上、よこ編とたて編に大別されます。いずれも図1のように編目(ループ)が左右上下に連結し、編地を構成しています。よこ編では図2のように1本の糸が多数の編針の上下運動によってよこ方向に編目を順次編成し、編地のよこ1段となる1コースを編みます。次の段のコースは、各編針が新たに供給された糸を前の編目の中の中に引き込み新しい編目を作ります。このようにして編目が左右上下に連結された編地(布)ができます。たて編は私の次回のブログで紹介します。
同じ編組織でも、繊維の種類、糸の太さなどの違いや編機のゲージ(編針の間隔)の違いによってさまざまな外観や風合いの編地ができます。
ニットシャツやニット肌着は、細い糸を使用して細い編針の丸編機によって平編やゴム編機によって編成されます。横編製品では図3のように平編組織の製品でも裾や袖口にはゴム編組織があり、柄組織を編み込みます。身頃や袖の形状に成形編成し、かがって製編などの編地を編成し、編地を裁断、縫製して製造されます。よって、カットソー製品と呼ばれます。一方、セーターやカーディガンの横編製品は、太めの毛糸等を使用して太い編針の横品化することが一般的です。
このような製造方法を知っていると、将来、アパレル業でいろいろな業務を担当していても製品の問題点やクレームの原因を考えたり、また、着用、洗濯、保管上の注意点も自ずと理解できたりします。ファッション・造形デザインコースのファッション領域では衣料管理士の資格を取得できるように繊維原料・製造方法・被服整理学などとともに、デザイン・パターン・縫製などの衣服づくりを学ぶ授業が用意されています。衣服・ファッションに関心のある学生の入学をお待ちしています。
ファッション・造形デザインコース担当教員
<お知らせ>
WEB上でのオープンキャンパスを開催中ですので是非ご覧ください!
大学のWEBオープンキャンパス特設ページはこちら
総合文化学科の特設ページはこちら
図書館司書・ITコース紹介はこちらから
ファッション・造形デザインコース紹介はこちらから
フードマネジメントコース(フード)紹介はこちらから
フードマネジメントコース(製菓)紹介はこちらから
※ ツイッター・インスタグラムもぜひご覧ください!