【ニュース】千葉県立西部図書館の松井進さんの講演が行われました
19.09.06
こんにちは!
夏の暑さもピークを過ぎ、夜の寝苦しさも多少和らいできましたね。
とはいえ季節の変わり目は体調を崩しやすいと言われますので、みなさまもどうぞお気をつけください。
さて、今回は図書館司書・ITコースに関するニュースをお伝えしたいと思います。
先日、千葉県立西部図書館勤務の松井進さんが聖徳大学にてご講演くださいました。
松井さんは千葉県立西部図書館の読書推進課という部署に所属されており、主に障害者サービスをご担当されています。
松井さん自身が視覚障害者であり、盲導犬を連れ、千葉県の職員として図書館で働いています。
これまでのご経験をもとに10冊もの著作を出版されており、業界ではかなり有名な方です。
松井進さんと愛犬で盲導犬でもあるジョバンニ。
今回、「バリアフリー出版と図書館サービス〜当事者視点の活動から見えてきたこと」というタイトルでお話しくださいました。
これまでの視覚障害者としてどのように生活されてきたか、どのようなことが図書館の障害者サービスに求められているか、ユニバーサルデザインを実現するためにどのようにしたら良いのか、視覚障害者として、あるいは現役の図書館員として非常に実感のこもった内容でした。
障害があるなしに関わらず、みんなが利用しやすい形を目指すことがユニバーサルデザインです。
ユニバーサルデザインを志向することが障害者支援にもつながるし、高齢者をはじめとした健常者も含めた利用者全員の利益へとつながります。
全ての人のための公共図書館ですから、真に開かれた図書館となるためにはこうしたことに心を配り、実現していくことが肝要であると学ぶことが出来ました。
図書館司書として私たちに出来ることは何があるでしょうか。
点字図書を充実させる、録音図書を充実させる、読み上げができる電子媒体の資料を充実させるなど、たくさんのことが出来るはずです。
みんなでより良い未来を考えて、今後も図書館の存在価値を高めていきましょう。
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