授業で「戸定邸」の見学に行っています!
18.11.05
11月3日は文化の日。多くの学校で文化祭が開催されていましたね。
みなさんは何か文化行事に参加しましたか?
さて文化といえば、松戸市には、国指定重要文化財の戸定邸(旧徳川昭武邸)があります。
庭園も国指定名勝で、建物と庭の両方が指定を受けているのは千葉県では戸定邸と佐倉の旧堀田邸の二か所だけとのこと。
そんな貴重な建物が大学から徒歩15分のところにあるのはラッキー!ということで、
毎年、授業の中で見学に行っています。
(写真は戸定邸ホームページhttps://www.city.matsudo.chiba.jp/tojo/annai.html)
戸定邸を見学する際には、事前にお願いして、館長の斉藤洋一先生にお話をうかがいます。斉藤先生は徳川慶喜の研究者としても有名で、お話を伺うたびに、戸定邸の新しい魅力を知ることができます! (*^_^*)
徳川昭武は、わずか13歳で、兄の慶喜の名代としてヨーロッパ各国を歴訪して国王と謁見したほか、パリへの留学経験もあります。
ヨーロッパで豪華絢爛な宮殿建築などを見てきたにもかかわらず、質素なたたずまいを好み、明治17年に松戸に戸定邸を建てたのだそうです。
日本の伝統的な書院造の流れを汲む戸定邸。凛とした落ち着きが感じられますね。
戸定邸は、一見、質素な建物に見えますが、実はよく見ると、最高級の木材をぜいたくに使った、こだわりの建物であることがわかります。
たとえば、客間の周囲を取り囲む柱は節がまったくない四方柾(四面とも柾目)ですし、続き間の柱を繋ぐ長い梁は、継ぎ目のない一本の木からなっています。
庭木もコウヤマキなど、選りすぐりの木が遠方の山地から松戸まで運ばれたそうです。
昭武は作庭家としても高く評価されていて、丁度、今年(平成30年)の春に、明治期に昭武が構想した庭園に戻すための復元工事が完成しました。
斉藤先生は、古いものをそのまま楽しむだけでなく、現代に合わせて活用しようとさまざまな取り組みをなさっています。
毎月5の倍数の日は「戸定の日」として庭に下りて建物を眺めることができますし、コンサートやアートイベントなど、様々な催しが人気を集めています。
地域の大切な文化財をみんなで楽しみ、大切にして行きたいものですね。
秋の戸定邸はまた格別です。 ぜひみなさんも遊びにいらしてくださいね!