【ニュース】野口康人先生が日本読書学会研究奨励賞を受賞
18.09.05
図書館司書ブランチの野口康人先生が第2著者をつとめた論文「ベテラン保育士の絵本選定:絵本に対する価値観と出版社へのイメージに着目して」(読書科学59巻4号掲載)が平成30年度日本読書学会研究奨励賞を受賞しました。
この論文では、聖徳大学文学部の片山ふみ先生および元聖徳大学児童学部の佐藤賢一郎先生と共著しています。
論文では保育園の園長6名に対してインタビューを行い、保育園の現場でベテランの保育士が絵本を選定するときにどのような視点で選んでいるか、どのような要因が影響しているかという点を明らかにするため、調査、検討が行われています。
幼い子どもの読書環境は本を作る大人、そしてそれを選び与える大人によって規定されると考え、そうした立場にある大人(親、出版者、保育士、図書館員など)のもつ絵本に対する価値観とその形成過程を解明することが、子どもの読書環境の把握につながるという視点で研究を進められています。
この度の受賞論文は、研究テーマとアプローチに対し独自性と新規性が認められ、読書社会学という新しい学問分野を切り拓いた論文として評価を受けました。
論文はJ-STAGEにて無料公開されています。→こちらをクリック