心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

福祉×心理 ふくしんりがくコラム②

23.08.10

みなさんこんにちは♪ 社会福祉学科で心理学を教えている宇佐美です。

福祉に役立つ心理学、福祉の視点から考える心理学、幸福や豊かさにつながる心理学、、、その名も ふくしんりがく についてご紹介します。※ふくしんりがく は宇佐美の造語です。正式な学問領域ではありませんのでご注意を。

今回のテーマは「返報性の法則」です。

返報性の法則とは、「相手に何かをしてもらったら、相手に何かをして返したい」という返報の心理・行動が起こることです。この法則は、良好な対人関係を築いたり、対人援助職の仕事に役立てることができます。

例えば、、、

● あの人と仲良くなりたい!そのために、まずは自分が相手に笑顔で接したり、たくさんコミュニケーションをとってみよう。

☞☞好意の返報性という原理です。相手から好意を寄せられると自分も相手に好意を寄せようとする心理が働きます。仲良くなりたい相手には、自分から笑顔で会話をしたり、相手の助けになるようなことをしたりといった形で好意を示していくと、相手も自分に好意をいだいてくれるようになるでしょう。

福祉専門職として利用者の話をしっかり聴いて相談支援をしたい!そのために、まずは自分が心を開いて利用者と関わろう。

☞☞自己開示の返報性という原理です。相手に心を開いてもらうには、まずは自分から心を開いて接することで、相手も心を開いてくれるようになるでしょう。

巷の流行り言葉として、「蛙化現象(自分が好意的に感じていた相手が、自分に好意を持っていることが明らかになると、それがきっかけとなって,その相手に対して嫌悪感を持つようになる現象)」などが聞かれますが、好意の返報性の法則もあることを再確認し、ポジティブな対人関係を築いていきたいですね。

では、次回のふくしんりがくコラムをお楽しみに♪

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