社会福祉学科の湯原です。今回は養護教諭コース３年対象の採用試験対策講座について取り上げます。例年3年生は秋学期に対策講座を実施していましたが、今年度は春学期からスタートしています。養護実習が春学期から秋学期に移行されたことで、春学期にも対策講座を実施できるようになりました。５月から毎週土曜日の３・４限に開講してきた講座によって、採用試験に向かう基本的な姿勢や勉強の仕方を身に付けることができました。

問題集や自治体の過去問から作問したオリジナルの実力テストに毎週取り組み、教員から解説することに加え、それぞれの問題が、文部科学省や学校保健会等のどのマニュアルや資料から出題されているか地道に確認する作業によって、ずいぶん力がついたように思います。

集団討論の準備として実施している事例検討では、毎回、学校現場で起こりうる事例を提示し、養護教諭としてどのような取り組みができるかを考え、意見を出し合います。集団討論では、グループのメンバーの意見を尊重しながら自分の考えを伝える協調性、難しい課題をチームで解決しようとする情熱が評価の基準です。事例検討を繰り返すことで、自分の考えを他者に分かるように伝えるトレーニングになったのではないかと思います。

１・2年生で身に付けた養護教諭の専門的な知識・技術を、対策講座でさらに定着させることができた３年生は、いよいよ学校での養護実習をスタートさせます。知識と実践が結びつき、「なるほど、そういうことか～」といった実感を伴う知識・技術として定着し、深い学びになるとともに、充実した養護実習になることを期待しています。またリアルな学校現場を体験することで、集団討論の幅も広がるのではないかと思います。とても楽しみですね！