心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

人間栄養学科と社会福祉学科のコラボレーション授業を行いました!

21.07.27

7月6日と20日の1・2限に、人間栄養学科とのコラボレーション授業(合同授業)をオンラインで行いました。

これは、本学のフィールドリンケージ(学部学科の領域を超えた学びを推進する取り組み)の一環で、昨年度に続き2回目の実施となります。

対象は、人間栄養学科で管理栄養士を目指す4年生20名と社会福祉学科で社会福祉士を目指す4年生18名です。両学科の教員7名で担当しました。

内容は、両学科の混成で4~5人ずつの班に分かれ、半日(3時間)の授業2回分で1つの架空事例を検討し、班ごとに支援プラン案を作成するものです。日頃からオンライン授業に用いているteamsの会議機能を使って行われました。

ねらいは、管理栄養士社会福祉士という異なる専門的視点に立って1つの事例を見ることにより、普段の授業では接したことのない専門知識に触れ、それを共有し、他職種と協働して人を支援することを体験的に学ぶことです。

教材の架空事例は、嚥下に支障が出て食欲が低下した要介護の高齢女性と、食事づくりに慣れずに疲れがたまってしまった夫の老夫婦です。人間栄養学科の学生は管理栄養士の役で栄養計画を、社会福祉学科の学生はサービスを調整する社会福祉士(介護支援専門員)の役で介護計画を考え、これら2つを統合します。

第1回目の7月6日は、事例に関する情報収集・整理と課題の見立て、そこから暫定的な支援プランをまとめました。第2回目の7月20日は、前半で班ごとに支援プランを完成させ、後半で発表会を行いました。オンラインなので、作成した支援プランを画面で共有するなどの操作も必要となりますが、どの班もしっかりと時間管理を行い、期限までに支援プランの案を提出することができました。発表も円滑で、各班の視点や特色をよく表現していました。最後に両学科の学科長から講評を受け、短い時間でありながら達成感のある取り組みとなりました。

授業を終えた感想として、社会福祉学科の学生からは、「管理栄養士の仕事や視点がよくわかった。限られた情報から塩分などを細かく計算して、すごいと思った」、「もっとうまく質問して、管理栄養士の視点をたくさん引き出せるとよかった」などの声が聞かれました。人間栄養学科の教員からは、「社会福祉学科の学生は介護保険サービスの利用上限額を意識してサービスを組み立て、具体的なサービスの提案ができていた」などのコメントをいただきました。4年生として、これまでの学びの積み重ねが生きる、意義深いコラボレーション体験でした。

盛況だった7月3日のWebオープンキャンパスにおいても、このコラボ授業のエッセンスを凝縮した動画配信を行いました。
この動画は残念ながら既に公開期間が終了しておりますが、ご関心のある方はそのときの予告記事から概要をご覧いただくことができます。
今後も他学科とのコラボレーション企画をご紹介してまいります!(*^^*)
(社会福祉学科教員 横井葉子)

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