心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

朝ドラを観て思うこと

24.05.18

こんにちは。社会福祉学科の進藤です。みなさんは、NHKの朝ドラを観ていますか?私は毎日録画したものを観るのが楽しみです。
3月まで放送していた「ブギウギ」をご存知でしょうか?いつも笑顔で困難を乗り越える主人公の姿がありました。

私が以前、勤務していた高校に、白血病と闘う生徒がいました。その生徒は「がんばる」という時、“顔晴る”という字を使っていました。そこには、心を強く持ち笑顔を忘れない姿がありました。
大変なことがあっても笑顔で過ごすことの大切さを、その生徒から教えられたような気がします。それでも、乗り越えられないこともあるでしょう。そんな時には、他の人に助けを求めることができる力も必要です。それが前回のブログで書いた“援助希求”です。

「ブギウギ」の最終回では、最後の言葉で主人公がこんなことを言っていました。“自分のことは自分でやる。やれんことはやってもらう。ほんでやれることはやってあげる。”…まさに、私が養護教諭として勤務していた時に教育現場で考えていたことです。そんな力を子供達につけてほしいと思って関わり続けていました。

保健室には、ケガや病気以外にも様々な子供が来ます。「服が汚れた」や「ボタンが取れた」は当たり前、「お弁当にお箸が入ってない」、「水筒が漏れてリュックがびしょ濡れ」、「登校中に鳥のフンをつけられた」、「捨て猫をなんとかして!」なんていうものまで。

「それは養護教諭の仕事ではない」という方もいます。その通り、養護教諭の専門性が必要なことではありません。しかし、私はそれらの一つ一つに向き合い対応していました。
なぜなら、“困った時に養護教諭を思い出す”ことが大切だと思っていたからです。辛くてどうにもならない時、生きているのが苦しくなった時、養護教諭を思い出してくれる。そうありたいと願っていました。

実際に、「仕事がどうしても辛くて、先生に言ってみようと思った」と電話をくれた卒業生もいます。普段は全然思い出してくれなくてもいいから、そんな時にだけでも思い出してほしい、そう願い続けていた教員生活でした。そんな思いを、養護教諭を目指す学生にも伝え続けていきたいです。

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