心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

福祉×心理:ふくしんりがくコラム⑦

24.02.10

みなさんこんにちは♪ 社会福祉学科で心理学を教えている宇佐美です。

福祉に役立つ心理学、福祉の視点から考える心理学、幸福や豊かさにつながる心理学、、、その名も ふくしんりがく についてご紹介します。※ふくしんりがく は宇佐美の造語です。正式な学問領域ではありませんのでご注意を。

今回のテーマは「レジリエンス」です。レジリエンスとは、脅威や逆境の中で、肯定的な適応ができる過程、回復につながる個人の心理的特性や能力、回復という良好な結果を含む包括的な概念です。一般的には、脅威や逆境、ネガティブな状況からの回復につながる個人の心理的特性や力であり、「精神的回復力」「ストレスを跳ね返す力」などを意味します。レジリエンスを構成する要素(要因)は、研究者によってさまざまに説明されます。

例えば、、、

新奇規性追求:新たな出来事に興味や関心をもち、さまざまなことにチャレンジしていく

  ☞☞例え失敗しても自分ならそこから立ち直ることができると信じて、困難なことに挑戦したり、柔軟な思考で多様なことに関心をもってやってみる。

感情調整:自分の感情をうまく制御できる

  ☞☞普段から自分の気持ちや考え方に向き合うとともに、リラクセーションや呼吸法、アンガーマネジメントの6秒ルールなど感情とうまく付き合っていく自分なりの方法をもっておく。食事や睡眠など生活習慣を整えることも大切です。

肯定的な未来志向:明るく前向きな未来を予想し,その将来に向けて努力しようとする

  ☞☞現状に「どうしよう」と落ち込むよりも、未来の自分を明るく前向きにイメージし「どうしていこうか」と、それに向けてできることを考えてやってみる。

人生は山あり谷あり、さまざまな困難や逆境に直面しますが、レジリエンスによって、だるまのように起き上がったり、竹のようにしなやかに立ち直ったりしながら乗り越えていきたいものですね。

では、次回のふくしんりがくコラムをお楽しみに♪

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