心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

学科長コラム2026⑤カナダ大使館とゼミ活動

26.06.14

みなさま、こんにちは。
学科長の山田でございます。

梅雨の季節となりました。
雨に濡れた紫陽花の花が美しい季節です。

お元気でお過ごしですか。

今回のテーマはカナダ大使館と「ゼミの活動」についてです。
山田ゼミの春学期のテーマは「ジェンダーで社会と人生を考える」についてです。

ジェンダーという切り口から社会を観察するといろいろなことが見えてきます。
「福祉とジェンダー」から見たカナダ社会は多くの点で先進的な取り組みをしています。
環境に関するSDGSの取り組みはその一つです。
SDGSに関する先進的取り組みの事例を具体的に知るためにカナダ大使館を訪問しました。

当日は1)環境問題について、2)社会の多様性についての学びとなりました。

当日開催していたプログラムは、高円宮記念ギャラリー:カナダ人アーティスト、キム・ワルドロンによる展覧会「ヒーローは要らない」で、気候変動と地域コミュニティの取り組みをテーマにしたインスタレーション作品が展示されていました。

以下に、ゼミ生のレポートをご紹介します。

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「カナダ大使館 訪問レポート」(T.K)

​​6月5日、ゼミの学外活動の一環として東京都港区にあるカナダ大使館を訪問した。本訪問の目的は、日本とは異なる歴史や文化的背景を持つカナダの社会性について大使館という場所で見学や多様な展示へのアプローチを通じ、多角的に理解を深めることである。

​ 館内を見学する中で特に驚かされたのは、カナダの地方行政の仕組みである。広大な国土を持つカナダは10の州と3の準州から構成される連邦国家であり、各州が非常に強い自治権を持っているということを知った。単一国家である日本に生きる私にとって、1つの国の中に多様な地域性が独立して共存している構造は新鮮であり、カナダという国のスケールの大きさを実感するきっかけとなった。

​ この多様性を認める土壌は、人権への取り組みにも表れていた。大使館のE・H・ノーマン図書館では性的マイノリティの権利擁護を啓発する「プライド・シーズン」の特設展示が行われており、2003年に同性婚を認めるまでの歩みを記した書籍等に触れた。また、高円宮記念ギャラリーのキム・ワルドロン氏の個展「ヒーローはいらない」も、社会的な役割や固定観念を揺るがす内容であり、目の前の人間をありのままに見つめる重要性を訴えかける点で、図書館の展示と深く共鳴していたと感じた。

​ こうした真面目な学びの一方で、館内にはカナダのスポーツ文化を体感できるコーナーもあり、ゼミの仲間とテーブルホッケーで遊ぶ一幕もあった。カナダの国技であるアイスホッケーやカーリングの道具に囲まれながら、言葉や知識だけでなく、親しみやすい文化を通じてカナダという国を肌で感じることができた。

​ 今回の訪問は、堅苦しい座学にとどまらず、五感を使って楽しく異文化に触れられる大変貴重な機会となった。違いを否定せず、あらゆる「個」の多様性を認め合いながら、スポーツや芸術を楽しむカナダの柔軟な姿勢から学んだことは多い。ここで得た広い視野と知見を、今後のゼミにおける研究や人間理解の深化にしっかりと活かしていきたい

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