心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

Future Care Lab in Japanでの学外授業報告

24.11.14

2024年11月2日、介護福祉コース2年生は、介護の未来に向けた最前線の取り組みを体験するため、Future Care Lab in Japanを訪問しました。こちらは、介護業界が抱える課題を解決するために、「人間」と「テクノロジー」の共生を目指し、最新のテクノロジーとデータ活用を積極的に取り入れているリビングラボ です。今回はこちらで行われた学外授業の様子を報告いたします。

授業は、介護業界が直面している「介護人材の需給ギャップ」の説明から始まりました。わが国では、少子高齢化の進行に伴い、介護を必要とする高齢者は増加する一方で、介護に従事 する人々は減少しています。この状況を受けて、今後の介護業務には、「人」+「テクノロジー」+「データ」という新しい枠組みが必要不可欠だというお話がありました。

次に、介護現場で活用されているテクノロジーについて紹介していただきました。特に印象的だったのは、以下3つのテクノロジー導入事例です。
<泡シャワー KINUAMI Care>
利用者が安全に快適にシャワーを浴びることができるこのシステムは、入浴の負担を軽減するとともに、衛生的な入浴環境を提供していました。学生たちは実際にその機能を見て、触れて、体験して、驚きの声が上がっていました。

<眠測定セミナー 眠りSCAN>
夜間の見守り業務を軽減するためのテクノロジーで、眠りの質や健康状態をモニタリングするシステムでした。これにより、夜勤でのスタッフの負担が減り、利用者の快適な睡眠が確保されるとのことでした。

<家族型ロボット LOVOT【らぼっと】>
介護施設において、 コミュニケーションをサポートするための「LOVOT」の導入も紹介されました。人と触れ合い、だんだん家族になるロボットが、利用者の癒しになることを実感を通して理解できました。

今回の学外授業を通して、学生たちは介護現場におけるテクノロジーの活用方法について多くの新しい知見を得ることができました。
学生からは、「介護におけるテクノロジーの活用が進んでいることに驚きました。業務の負担が減ることで、職員が利用者により多くの時間を割けるようになると思います」「最新の介護機器を実際に見ることができ、未来の介護に希望を感じました。介護が大変な仕事というイメージが変わりました」等の気づきや学びが聞かれました。
学生たちは、テクノロジーが介護現場にどのように導入され、未来の介護業務をどのように変えるのかについて興味を示していました。

今回の学外授業を通じて、私たちは「人間」と「テクノロジー」の共生による新しい介護の可能性を垣間見ることができました。Future Care Lab in Japanでの学びは、介護業界が抱える課題に対する解決策を考える上で非常に貴重な体験となりました。今後、テクノロジーが介護現場でどのように進化し、利用者とスタッフの生活にどのような変化をもたらすか、その動向に注目していきたいと思います。今回の投稿は、佐藤がお届けしました。

PAGE TOP