人間栄養学科とのフィールド・リンケージ授業(第2回・第3回)を行いました
24.07.15
6月18日(火)と7月2日(火)の1~2限に、人間栄養学科とのフィールド・リンケージ授業を行いました。
人間栄養学科とのフィールド・リンケージ授業は今学期3回行う計画で、今回は4月30日の第1回に続く第2回と第3回。対象は、管理栄養士を目指す4年生(人間栄養学科)35名と社会福祉士を目指す4年生(社会福祉学科)23名です。
第1回目は両学科の学生が合同で管理栄養士とソーシャルワーカーの仕事についての講義を受け、互いの専門性を理解しました(5月3日の投稿参照)。今回の第2回目と3回目は、両学科の混成メンバーによる8つのグループに分かれ、在宅で生活する高齢者夫婦の模擬事例を分析し、支援計画を立案します。異なる専門的視点で1つの事例を分析するのです。
6月18日には1号館にある栄養学科の教室で、グループごとに事例の検討を行いました。
7月2日には、その検討結果を支援計画の様式にまとめ、パワーポイントスライドを使ってグループ別に発表し、学科長の先生方からの講評を受けました。
発表を聞くと、どのグループも課題と目標が明確で、きめ細かく現実に根差した内容となっていました。
フィールド・リンケージ授業を終えた「振り返り」には、以下のような記述が見られます。
・他者との考え方の違いや認識のずれについて、もっと積極的に討論できるようになることが課題である。 そのために、まずは、自分の考えを明確な根拠をもって伝えられるように、事前の準備や、知識の取得をする必要があると考える。
・対象者の生活を考えながら健康のために生活習慣を改善させるというバランスを取ることが難しいと感じた。 また人によって、住環境や周囲の人の協力度合いが異なるためそれを考慮して改善しなければならないことが大変だと感じた。
・グループワークの際に自分の考えを整理することはできたが、他人の意見を交えた形でまとめることが苦手ということがわかった。今後は、他人の意見への理解力やまとめる力を残りの学生生活で身につけていきたい。 そして社会に出た時にこれらのことを活かせるように努力していきたい。
以上のように、他の専門職と連携するには自分の専門分野に関する知識が必要であること、サービス利用者には日々の生活の営みがあること、グループワークにおけるスキルの不足など、多くの気づきが得られたことがわかります。
4年生はこの夏、24日間の現場実習に入ります。そこでは、いよいよ実際のサービス利用者と関わり、支援のプランを立てて実行します。その準備としても、大いに役立つフィールド・リンケージ授業でした。
(文責 横井)