福祉×心理:ふくしんりがくコラム⑥
23.12.10
みなさんこんにちは♪ 社会福祉学科で心理学を教えている宇佐美です。
福祉に役立つ心理学、福祉の視点から考える心理学、幸福や豊かさにつながる心理学、、、その名も ふくしんりがく についてご紹介します。※ふくしんりがく は宇佐美の造語です。正式な学問領域ではありませんのでご注意を。
今回のテーマは「リフレーミング」です。リフレーミングとは、ある具体的なことに対する概念的及び感情的な構えや見方を変化させることです。同じ状況下の「事実」の意味を規定する古い枠組み(フレーム)に代えて、それよりも良い、もしくは同等の他の枠組みを与えて全体の意味を変えていきます。
例えば、、、
●状況に関するリフレーミング「卒業論文の提出まで、あと2週間しかない!もう間に合わない。」
☞☞卒業論文の提出まで、まだ2週間ある。2週間で書き上げる計画を立てよう。
●性格に関するリフレーミング「私はリーダーシップ力がない」
☞☞私は、リーダーの方針に則って、チームの目標達成に向けて協力し合える協働力がある。
●行動に関するリフレーミング「プレゼンで失敗してしまった。周りからの評価が下がっただろう。」
☞☞プレゼンで失敗したが、次のプレゼンで何を変えると成功するのだろうか。
ただポジティブ思考をしたり、現実から目を背けたりするのではなく、物事を他の視点から捉えていくことがポイントです。リフレーミングによって、モチベーションや問題解決力の向上、幸福感などにつながるとされます。
気づけば師走、この1年にあった出来事を振り返りながらリフレーミングしていくことで、新しい年が気持ちよく迎えられるかもしれませんね。
では、次回のふくしんりがくコラムをお楽しみに♪