ロールプレイで学ぶ「すり傷・切り傷」の手当て
23.10.09
養護教諭のコースの湯原です。
学校救急看護を演習を通して学ぶ社会福祉学特論Ⅲの授業内容をご紹介します。
前回の授業では「すり傷・きり傷」の手当てをロールプレイで学びました。
保健室に子どもが来室したところから、退室するまで(病院を受診させるまで)の一連の救急看護過程を、養護教諭役、子ども役、付き添い役に分かれてロールプレイし、観察担当が記録をしました。
入室時から緊急度・重症度を判断するための観察を始め、アセスメントに必要な問診を順序良く適切に行い、必要な処置を判断し、保健指導を行います。この過程のすべてを通して、養護教諭は子どもに対して養護的な対応を徹底します。頭の中では冷静に判断し的確な処置をしつつ、子供に対しては落ち着いて優しく安心感を与える対応をします。
ただ救急処置をすればいいわけではありません。また優しいだけでもいけません。的確な対応と親身な対応を調和させ、その子に必要な保健指導を行うことが学校救急看護過程における養護教諭の専門性といえます。
今回の授業で学生は、観察、判断、手当、保健指導、養護的な対応・・・同時並行することの難しさを体験したようでした。