🌸社会福祉学科優秀卒業論文2022🌸
23.03.15
先日の卒業式後、社会福祉学科における2022年度卒業生の優秀卒業論文が発表されました。
🌸最優秀卒業論文🌸
横井ゼミのAさん:題目「児童養護施設入所児童が高等教育機関に進学するための養育者による支援」
児童養護施設入所児の大学等進学に際しての意思決定のプロセスを明らかにし、入所児が高等教育機関への進学にあたって児童養護施設や職員等の養育者に対して真に求めている支援を明らかにすることを目的とした研究です。具体的に児童養護施設において複数名の管理職及び職員へのインタビューを実施分析したうえで、三つの支援の必要性を明確にした意欲的な論文である点が評価されました。
受賞者のコメント:この度はこのような賞を頂き、大変光栄です。卒論の作成にあたって実際に現場で働いている方々から貴重なお話を伺うことができ、そこから考察を重ねていくことに特に力を入れました。実際の支援で本当に大切なことを突き詰めていくのは大変でしたが、担当の先生にもご指導いただく中で論文を仕上げることができました。
🌸優秀卒業論文🌸
小林ゼミのBさん:題目「幼稚園における養護教諭の必要性について」
幼稚園における努力義務となっている養護教諭の配置の必要性について論じた研究です。千葉県、東京都の複数の幼稚園へのアンケート調査等を実施したうえで、現場の声を抽出し、養護教諭の必要性について見いだし、特別な支援や配慮を必要とする幼児在籍の増加傾向、対応するクラス担任の負担のが大きくなっているという考察(働き方改革ともつながり)が評価されました。
受賞者のコメント:幼稚園にアンケート調査を行いましたが、想定していた回答数を得ることができず苦戦をしました。しかし、集められた結果からも改めて幼稚園における養護教諭の必要性も見えてきたため、養護教諭として必要性について声を上げ続けていきたいと思います。
🌸優秀卒業論文🌸
湯原ゼミのCさん:題目「学校におけるゲートキーパーの役割を担う養護教諭の 支援のあり方に関する研究」
日本社会における児童生徒の自殺者数が増加傾向にあり、2021年には過去最多となったことに注目し、養護教諭の健康相談活動における役割とともに自殺への「ゲートキーパーの役割を担う養護教諭」として位置づけ、その支援のあり方と可能性について論じた研究です。現在の最先端で必要とされている児童生徒支援内容が良く整理され、まとめられている点が評価されました。
受賞者のコメント:卒論を執筆するにあたって様々な文献を精読することに時間を要し、思い通りに進めることができなかったこと、最後の最後まで言葉や表現が適切であるか調べたり修正を繰り返したりしたことが大変でした。ですが、多くの文献を読んだことによって私自身学びを得ながら取り組むことができたと感じています。今回の研究を生かし、学校現場で子どものSOSに気づきゲートキーパーの役割を担うことができる養護教諭となれるよう努力していきます。
社会福祉学科では卒業論文が卒業必修となっています。4年間の学びの集大成として学生が様々な研究に取り組んでいます。本年度の優秀論文を受賞された皆さん、おめでとうございます❣
新学期ももうすぐですね、これからゼミで卒論研究を行う在学生の皆さん、先輩の研究を参考に頑張って研究を行いましょう!
(社会福祉学科 宇佐美)