卒業生の皆さま、ご卒業おめでとうございます。
これまで卒業生を支えてこられたご家族や保護者のみなさまにも、心からお慶び申し上げます。

さて、卒業生は聖徳大学を巣立ち、これから社会人となられます。

大きな夢と希望を胸に抱いておられることと思います。

この４年間を少し振り返ってみましょう。

皆さんは学生生活のほぼ半分の期間を、新型コロナウイルス感染症のパンデミックという未曾有の厄災のなかで、厳しい制約を受けながら過ごさなければならないという、全く予期しなかった経験をされてきました。

オンライン授業となり大学へ入ることも出来なかった日々。お友達とも直接に会えなかった日々。多くの行動に規制や制限がかかりました。予定されていたニュージーランドへの海外研修もなくなりました。

それらを含めて皆さんは何を学ばれ、どう成長されたでしょうか?　

卒業生の皆さまは、この4年間で、どのような状況下にあっても自らの力で課題を見つけ、解決する力を備えた「自立した人間」に成長されたと思います。そして、学校や病院、施設での実習、さらに、聖徳祭、卒業論文作成、などなど。本当によく学ばれました。正直苦労も多かったと思いますが、その分、しっかりと真の実力をつけられたはずです。

結びになりますが、卒業式は英語でcommencementと表現されます。卒業は大学生活のゴールというよりも、新たな人生の門出であり、人生の出発点であることに重きをおいています。皆様の人生の旅立ちを心よりお祝い申し上げます。大学を巣立っていく卒業生の皆さまが社会で活躍されることは、母校である聖徳大学の真の評価にもつながっていきます。全ての卒業生の皆さまのこれからの活躍を大いに期待しています。

本当にご卒業おめでとうございます。

社会福祉学科　学科長　山田千香子
社会福祉学科　　　　　教員一同