<現在の研究紹介>向井智之
19.08.24
社会福祉学科教員の向井です。
大学教員は、教育と研究の両方を担う職種です。
そこで、今回は、私の研究についてご紹介させて頂きます。まずその為に、簡単に経歴をお話します。
私は、大学卒業後、全く専門外の精神科病院でのレクリエーション指導員という職に就きました。本当に偶然なのですが、ここでの精神障害者の方々との出会いが、現在の私のライフワークにつながっています。
生前、私の恩師は、「精神障害者が置かれる、この悲惨な状況を知ってしまったら逃げられないと思った」とこの分野を専攻したことについて話してくださいましたが、私も同じ気持ちです。
精神科病院在職中に精神保健福祉士資格を取得し、医療相談室に配置換え。その後、転職して地域にある精神障害者対象の相談支援事業所で働いていく中で、その思いは強くなりました。
その為、教員になってからも精神障害者支援が研究領域となっています。精神障害者への支援のため、より良い支援者(精神保健福祉士等)の育成という観点から研究しています。
最近は、障害者グループホームにおける支援の在り方について、フィールドワークを基に研究しています。
現在わが国では、グループホームの拡大によって、正に精神障害者の地域移行が促進されています。その変化の時だからこそ、グループホームという枠組みだけではなく、そこで働く支援者の在り方が問われなくてはならないと思っています。