3年次心理学ゼミ・心理学特別ゼミの活動
19.12.30
心理学科HPをご覧の皆様、こんにちは。
心理学科では3年次に教員一人一人の研究室に所属する
「心理学ゼミ(春学期)」「心理学特別ゼミ(秋学期)」という必修科目があります。
ゼミの内容は研究室によって異なりますが、ゼミ生でグループ研究を実施する点は共通です。
その一例といて矢口ゼミ(知覚・認知心理学)の3年生は、
女性の眉の位置を変えることで目の大きさ知覚にどのような影響を与えるのかを心理学実験で検証しました。
女性の顔画像(フリー素材)の眉毛の位置を4段階に変化させ女子大生10名に目の大きさを評価してもらったところ
眉毛が目に近いほど目が大きく、眉毛が目から離れるほど目が小さく見えることがわかりました。
また、この効果は化粧をしない「すっぴん」の時に顕著であることもわかりました。
これは眉が目から離れると目との間の面積が広くなることで対比効果が起き、目が過小視されるためと考えられます。一方マスカラをすると対比効果が薄れるのは、マスカラが強調する輪郭によってデルブーフ錯視という錯覚現象が起き常に目が過大視されるためと考えられます。
このように心理学は実験や調査で測定したデータを基に、仮説を検証する科学的リテラシーが培われます。
科学的リテラシーは卒業後の様々な場面で役立てることが期待できます。