キャンパスライフ「臨場感あふれる演習から学ぶこと」
17.07.14
看護学部2年次から成人看護学の授業が始まります。
授業で学生が学ぶ様子を紹介します。
5月上旬には「自己血糖測定」の演習があります。3人のグループで「患者役」「看護師役」「観察者役」を分担します。学生は血糖を測定する針や痛みが怖くてとても緊張していました。そんな中でも教員からは『患者役や看護師役に徹すること』を指導します。そうすることで血糖測定の方法や緊張だけを学ぶのではなくて、血糖測定を一日に何度も行ってそれを毎日続けている患者さんやそのご家族の苦労に気づくことができるのです。
また、呼吸困難のある患者の看護の演習もします。入院患者さんから「呼吸が苦しい」とナースコールがあり、看護師役の学生2名が対応します。点滴や酸素吸入をしており、咳をしていて苦しそうな患者さんです。
患者さんから「苦しいんだよ」「病気が悪くなったのかな」「わからないなぁ」などの言葉を受けてやり取りする中で、看護師役の学生はこれまでに学習した知識と技術を総動員して対応します。
看護師役の学生は緊張した表情でシミュレーションに臨みます。患者さんに選ばれる看護師になるために、『今、自分が身につける知識と技術は何か』を実感できるのです。