音楽学部 │ 聖徳大学

オペラ・アリアなどを「管弦楽演習」の授業で演奏!

17.07.01

今年も「管弦楽演習」のコラボレーションの授業が始まりました!
この授業では弦楽器・管打楽器の学生たちがオーケストラ曲を演奏して、一人では味わうことのできない音空間の中でさまざまなことを学びます。その中で、声楽やピアノの学生とコラボレーションすることもあり、より実践的で幅広い表現を身につけることができます。

今回は声楽編。ふだんはピアノ伴奏で練習しているモーツァルト作曲《フィガロの結婚》《ドン・ジョヴァンニ》《コシ・ファン・トゥッテ》やヴェルディ作曲《ラ・トラヴィアータ(椿姫)》などのオペラ作品の中からいくつかの場面を取り上げました。学生の代表として大学院生が参加し、アリアや重唱をオーケストラと一緒に演奏しました。

今回の指揮は中村克己先生。テノールの布施雅也先生と、バリトンの青戸知先生も助演で参加しました。

参加した声楽の学生たちからは、こんな感想が寄せられています。

* * *

この度は、オーケストラと共に演奏するという、大変貴重な経験をさせていただきました。オーケストラと演奏することはふだん滅多に経験することはできないことですので、とても楽しみでしたが、同時に不安もたくさんありました。

まず、難しかったことは、フェルマータによる”間”の扱いです。オーケストラの方にどのような場面か伝え共有することが、音楽と演技の一致に繋がりました。

また、オーケストラとの合わせを重ねるうち、指揮とオケが見えない状態で歌うこともありました。そのような状態で歌うことはとても不安でしたが、自分の呼吸で意思表示をすることが大切なのだと実感しました。

大きな驚きだったのは、オーケストラの皆さんにオペラのあらすじを事前にお渡ししたり、その場面の説明をしただけで、オーケストラの音がガラリと変化したことです。

指揮者やオーケストラの先生方とのやりとりでは、オーケストラと合わせようとしすぎず、お互いに積極的に演奏することが、質の高いアンサンブルにつながるということを学びました。

そして、助演の先生方からは、オーケストラを超えて客席まで届く声の響きについてのお話をうかがいました。自分たちもその技術を身につけていきたいなぁと思いました。

たくさんの学びに溢れた、とても充実した4週間でした。

* * *

プロの演奏家たちがオペラを練習する過程とは異なり、歌手たちとオーケストラの楽員たちが立場を超えてコミュニケーションをとり、切磋琢磨しながら一緒に作品を創り上げていくことができたようです。

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