4月29日(土・祝)、日本ピアノ調律師協会関東支部主催による「第18回新人演奏会」が東京文化会館小ホールで開催され、本学からはこの3月に演奏学科器楽コースピアノ専修を卒業した井出麻友さんが出演しました。他の音楽大学の成績優秀者にまじって、ドビュッシー作曲《前奏曲集》第1巻より〈音と香りは夕暮れの大気に漂う〉〈パックの踊り〉、《映像》第1集より〈水の反映〉の計3曲を表情豊かに演奏しました。
井出さんは3月の卒業演奏会の時よりさらに成長し、その演奏は艶やかで落ち着いたものでした。写真は、在学中に指導を受けていた森島英子先生と…。手にしているのは、成績優秀者としてこの演奏会に出演した証書です。
井出麻友さんと森島英子先生
一方、5月4日(木・祝)には読売新聞社主催「第87回新人演奏会」が東京文化会館大ホールで開催されました。今年は演奏学科器楽コースから推薦された、卒業生のフルート小林沙季さん、現在大学院1年に在籍するピアノ中川佳織さんがライネッケ作曲、フルート・ソナタ《水の精》ホ短調 Op.167より第4楽章を演奏しました。
聖徳大学音楽学部では日頃から、特に「アンサンブル」の力の向上に重点を置いた指導を行っています。コンサートに向けて、出演した2名はアンサンブル・ピアニストとして活躍されている森島英子先生と、オーケストラを中心に活躍されているフルート北川森央先生から的確なアドヴァイスを受けながら練習を重ねてきました。当日は多くのお客様の前で、ドラマティックな表現が持ち味のライネッケの世界を見事に描ききることができました。
演奏会には島崎演奏学科長以下、教員、事務職員、後輩の学生達も応援に駆けつけ、「和」の心を重んじる聖徳大学らしい温かな雰囲気のなかで終演しました。
卒業生の皆さんの益々のご活躍、ご発展をお祈りします。
小林沙季さんと中川佳織さん。島崎智子先生、森島英子先生、北川森央先生と一緒に