卒業生、ご関係のみなさん
本年3月、音楽学部ではピアノの原佳之先生が定年退職されました。

原佳之先生は、ウィーン留学から帰国後、現在の音楽学部が聖徳学園短期大学音楽科であった1988年に、専任教員として着任されました。その前の非常勤講師の時代を含め、40年近くの長きにわたり、本学での教育・研究に尽力されました。

活発な演奏活動はもちろん、様々な執筆活動や公開講座でのレクチャー等でも幅広く活躍され、学生たちからも慕われる存在でした。

原先生のお名前からすぐに思い浮かぶのは、ウィーンとの繋がりの深さです。ウィーン国立音楽大学の夏期マスタークラスで客員教授をお務めになり、日墺の音楽による懸け橋の役割を果たされました。

そして、何といっても忘れてならないのは、日本人では初めてモーツァルトのピアノ・ソロ作品全曲演奏を、12回のコンサートで完奏されたことでしょう。モーツァルトを愛し演奏する人たちにとって、大変喜ばしい快挙となりました。

長きにわたるご尽力に心よりお礼申し上げますとともに、益々のご多幸とご健康をお祈り申し上げます。

聖徳祭の折りに開催される音楽学部の同窓会にぜひご出席いただき、たのしい時間をみなさんと共有できることを願っています。長い間ありがとうございました。

音楽学部長　八木 正一

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