宮本益光客員准教授の公開講座が行われました
23.11.13
■聖徳祭
開催間近! 音楽学部の企画はこちら
■次回オープンキャンパス
「聖徳祭」併催で、11月18日(土)・19日(日) 10:30~15:00となります。予約不要ですが、受験生応援サイトのご案内ページから事前登録していただくと、受付がスムーズです🎶
みなさん、こんにちは。
宮本 益光客員准教授の公開講座が、「声楽家のための日本語音声学入門」をテーマに、10月28日(土)香順メディアホールで行われ、大学院生とSOA音楽研究センター研修員の3名が受講しました。
ピアノは大野真由子先生です。
受講生が演奏した曲です。
・木下牧子作曲/岸田衿子作詞 竹とんぼに
・中田喜直作曲/寺山修司作詞 悲しくなった時は
・山田耕筰作曲/大木惇夫作詞 みぞれに寄する愛の歌
どの作品も、大作詞家、大作曲家。
受講生が曲の解説を試みましたが、宮本先生が更に詳しく、深く掘り下げて、曲へのアプローチを導いて下さいました。
音声学は、母音と子音の特徴、促音(“っ”の部分)の歌い方、母音で始まる単語の歌い方等、表現のために、どのように歌ったら良いのかということを、じっくり教えて下さいました。
とても印象深かったのは、言葉一つの意味に単純に反応するのではなく、詩全体から見える詩人の心を見つめること。
宮本先生がワンフレーズ歌うだけで、受講生も客席も心奪われました。
受講生の感想です。
♪.+。☆・♪.・☆♪☆+゚♪.+。☆・♪.・☆♪☆+゚♪.
Sさん(大学院1年)
この度はとても貴重な機会を頂き、ありがとうございました。
自分が歌いたい音楽を可能な限り体現するために必要なアプローチ方法を、具体的には音声学的な日本語の発音の仕方を元に、丁寧に教えていただきました。これからも歌うことが好きという気持ちを忘れずに、表現方法を磨いていきたいと思います。
♪.+。☆・♪.・☆♪☆+゚♪.+。☆・♪.・☆♪☆+゚♪.
M. Aさん(大学院2年)
貴重な学びの機会を頂き、ありがとうございました。
普段話している日本語をどのように発するか、その特性を考えて選択し、それによって生み出される日本歌曲の美しさに触れる、とても興味深いレッスンでした。他の言語を歌う時に比べると、日本歌曲では発音について考える時間が圧倒的に少なく、宮本先生がレッスンで仰ったことや歌を聞いて、いかに言葉に対する興味が少ないかに気付きました。
普段話している言葉をより美しく素敵に伝えるための興味を持ち、その術を身につけていきたいと思います。
♪.+。☆・♪.・☆♪☆+゚♪.+。☆・♪.・☆♪☆+゚♪.
M. Sさん(SOA音楽研究センター研修員)
尊敬してやまない宮本先生の公開講座を受講させていただき、学びの多い充実した時間を過ごすことができました。
特に、山田耕筰が目指した詩と音楽の合致について、「音が上行する時のデクレッシェンド」や「弱拍からの歌い始め」など、日本語を美しく自然に表現するためにたくさんの工夫がされていると具体的にご教授いただきました。これからも今回の学びを糧に、素敵な演奏ができるように日々精進して参ります。
♪.+。☆・♪.・☆♪☆+゚♪.+。☆・♪.・☆♪☆+゚♪.
宮本先生への質問コーナーでは、高校生がぱっと手を挙げて発言しました。
Q. 先日、聖徳オペラ《フィガロの結婚》を鑑賞しましたが、その時見た日本語字幕(宮本先生監修)がとてもわかりやすく楽しくて感動しました。先生が日本語字幕を作られる時、どんなことを意識していらっしゃいますか?
A. 字幕で見せることができる字数に限りがあるので、音楽のタイミングと合わせて、読んで簡潔にわかるよう言葉を選びます。演出との兼ね合いも意識して、出過ぎないように、雰囲気を壊さないように気をつけます。君、すごい高校生だね!
核心をつく質問に、宮本先生は丁寧に答えてくれました。
講座の中で、宮本先生が言葉の本質を繊細に追求されていることを深く感じました。
普段、当たり前のように使っている言葉に宿る命に、音楽と共に向き合っていきたいですね!
次回は今年度最後の講座、甲斐栄次郎客員教授の登場です。
11月25日(土)13時から2号館奏楽堂で開催いたします。テーマは「ゆるがない基礎力を身につける」。多くの方のお越しをお待ちしております!
レポート:柏原奈穂(声楽)
_________★__________
・音楽学部
・大学院音楽文化研究科
デジタルパンフレットは こちら
◎各種お問合せ先:
聖徳大学音楽学部事務室 Tel. 047-703-0111
または
✿音楽学部の受験生応援情報は こちら
✿資料請求は こちら
✿音楽学部の情報は、音楽学部のInstagram および聖徳大学SOA音楽研究センターのSNSから随時発信中。
■聖徳大学音楽学部 Instagram
■聖徳大学SOA音楽研究センターFacebookページ Twitter Instagram