シリーズコンサートを通して学ぶ「本物の芸術」~トリエステ・ヴェルディ歌劇場公演~
19.11.15
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聖徳学園シリーズコンサートは、学生・生徒たちが国内外の超一流の舞台芸術に触れることによって「本物」を理解しつつ感性を養い、グローバルで多様な芸術文化の価値を受容できるような人間性を磨くことを目的に開催されています。大学・短期大学部では教育課程の中に組み込まれています。
世界的なアーティストたちの公演を大学に居ながらにして鑑賞できるため、音楽学部の卒業生からも「一生の宝物」とのお声をいただいています。
さて、シリーズコンサートの一環として上演された、10月26日の聖徳オペラ《魔笛》に続き、10月31日にはイタリアの名門歌劇場、トリエステ・ヴェルディ歌劇場の公演がありました。演目は、ヴェルディの代表作《椿姫》です。
今回、トリエステ・ヴェルディ歌劇場による来日公演は、日本各地で行われました。その一つが聖徳大学でのシリーズコンサートだったというわけです。
オペラ公演ともなると、舞台装置のセッティングのためにかなりの時間と手間がかかります。
この日も、朝早くから大小の舞台装置を積んだ大型トラックが到着。開演時間まで準備が続きました。
舞台の準備が整うとリハーサルです。
その合間を縫って、なんと、この日の重要な役どころ、アルフレード役を務めるテノールのブラゴイ・ナコスキさんが音楽学部へお越しくださいました。
ナコスキさんはマケドニアのご出身。
シリーズコンサートへは三度目のご出演だそうです。
学生たちと気さくにお話しくださり、音楽学部のある2号館の奏楽堂を見学されました。
そして、学生や先生方と一緒にパチリ!
この後、ナコスキさんはメイクのために、オペラが上演される川並香順記念講堂へ。
そして学生たちは、本場イタリアの団体によるオペラ《椿姫》を鑑賞。
終演後、ナコスキさんとお話しした学生たちから感想が届きました。
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「喜怒哀楽のはっきりした演技に圧倒されました。生の声が訴えかける力はすごかったです。」(Kさん)
「ナコスキさんの伸びやかで柔らかい声は素晴らしかったです。それに加え、舞台で役になり切ったお姿は、さっきお会いしたばかりの方とは別人のようでした。小さな動作なのにどんな感情を表しているのかはっきり伝わる演技力が見事だと思いました。」(Oさん)
「先日、同じ舞台上で《魔笛》の合唱を歌ったばかりで、舞台と客席の広さが分かることもあり、出演された皆さんの歌唱力と演技力がいかに素晴らしいかをよく理解できました。すべての空間を埋めてくるように聴こえるオーケストラと合唱の豊かな響きに驚き、全身が耳になったような感覚になりました。舞台上で歌手たちがどのように呼吸をしているのかという事にも着目することができ、とても勉強になりました。」(Nさん)
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日々の学びをどのように活かすことができるか、最高の舞台を目の前にして考えることができるのですから、シリーズコンサートは音楽学部の学生たちにとって、これからも貴重な成長の機会となっていくことでしょう。
なお、この日の主な出演者は次の通りでした。
指揮:ファブリツィオ・マリア・カルミナ―ティ
ヴィオレッタ:アドリアーナ・イオッツィア
アルフレード:ブラゴイ・ナコスキ
ジェルモン:フランチェスコ・ブルタッジョ ほか
✿お問合せ:聖徳大学音楽学部事務室 Tel. 047-703-0111
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