人間栄養学部・人間栄養学科 │ 聖徳大学

卒業生から:仕事とふるさと

18.08.27

認定こども園(幼稚園+保育園)に勤務する管理栄養士 本間成実(人間栄養学部10期生)です。

本園・分園合わせて0歳から5歳児まで150名の園児の給食を提供しています。
業務内容は、発注、検収、調理、アレルギー対応、クッキングの企画・補助等です。小さなお子さん達の命を預かっているので、衛生管理、アレルギー対応には日々注意を払い仕事をしています。同じキッチンに入っている職員が共通で認識し、給食のプロとして誰が何を行っても同じことができるよう毎日クラスミーティングは欠かさずに行っています。

私たちの仕事は、朝、「今日の給食な〜に?」というかわいいお子さん達の質問に答えることから始まります。ここで、毎日パワーチャージされます!

スティック野菜の手づかみができるようになった時、嫌いだった野菜が食べられるようになった時など、毎日のようにお子さんたちの成長に感動しやりがいを感じます。

乳幼児期のお子さんの食事形成には、園の給食だけではなく家庭での食生活もとても大切になります。離乳食やアレルギーに関しては定期的にお家の方と保育士の先生とお話をして今後の方針を話し合っています。また、給食の展示や、ホームページへの給食写真アップをすることで日々の様子を伝えています。お迎えの時間には積極的に保護者の方へ声をかけ(〇〇ちゃん、〇〇頑張って食べていましたよ等)や、お子さん達とお話しをすることでいつでも話しかけやすいような環境づくりにも配慮しています。


給食の前に4歳児クラスで「お米ができるまで」のお話をしている時

媒体を使ったお話や、お手伝い・クッキングなども行っています。

  
食育で使う媒体は、めくったり、立体にしたりお子さんが参加して出来るように。
目で見てすぐにわかるように色分けしたり。


写真はひな祭りの時
行事食では、どうしたらお子さんたちが喜んでくれるかなと考えるのが楽しみです。

 学生さんの中には地方から出て学んでいるかたもいるのではないでしょうか。
私は、山形県から上京しました。卒業したら戻る?戻らない?就職どうしようと、きっと同じ想いを抱えている学生さんも沢山いると思います。実際、私は卒業後1年間地元に戻りセンターで仕事をしていましたが、子どもと距離の近いところで仕事をしたいと思い再び関東へ出てきました。

しかし、やはり故郷への気持ちも捨てられず….
数年がたち、現在は、関東にいながら山形・東北と関わるというポジションで鶴岡アンバサダーとして郷土料理や伝統工芸(御殿まり:写真でつけているイヤリング)の伝承活動をしています。ずっと関東にいた方が、私の郷土料理を食べて「田舎のことを思い出しました、これから故郷のこと考えていこうと思います」と伝えてくれた時は料理を作っていて本当に良かったと思えた瞬間でした。


鶴岡アンバサダーに認定された時


山形イベントで作った料理

これからも、管理栄養士・栄養士の仕事と山形・東北の活動どちらも頑張っていきたいと思います。
仕事もプライベートでの活動も大学時代に培った知識が現在もとても役に立っています。
在学生のみなさんへ、人間栄養学部の勉強はとても大変だと思います。その時は、友達、担任の先生に頼ってください! 私も今も大学時代の友人とは仕事のことプライベートのことどちらも相談できるかけがえのない存在になっています。担任の横山先生とも何かの区切りで今もお話します。そして、卒業後の進路も悩むと思います。1度目の就職が全てではないです。そこから学んで、管理栄養士、栄養士には様々な活動のフィールドがあります。ぜひ頑張ってください。一緒に頑張りましょう。

※写真の掲載については、事前に本人の承諾を得ております。

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