短期大学部・保育科 │ 聖徳大学

専攻科医療保育専攻の模擬保育(造形)

20.12.25

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短期大学部の専攻科医療保育専攻の授業は、医療の支援が必要な子どもの保育について学びます。今回は、病児の「造形」について考える科目「図画工作A」の紹介です。通常の保育と大きく違っているのは、それぞれの疾病や体調に合わせた題材や指導法を工夫しなければならない点です。活動場所も、病室やベッドの上を想定して指導案を作成し、最後に学生が互いに先生と子ども役になって模擬保育を行いました。Nさんの「スノードーム」、Mさんの「スライム遊び」、Tさんの「パズル遊び」の模擬保育の様子を紹介します。

Nさんの「スノードーム」の模擬保育です。 子どもが、病室でスノードームのゆったりとした動きや、窓から差し込む日差しを通してキラキラした光を楽しめるようにと考えた題材です。説明の後、子ども役の学生も作ってみます。

準備したペットボトルにビーズやスパンコールなど入れ、水と洗濯のりを混ぜた液体を入れます。子どもも大好きな、キラキラ光る素材もいろいろ準備しました。

まわりに装飾をして出来上がり!ペットボトルをひっくり返すと、中のスパンコールがゆらゆらと落ちていきます。液体を扱う題材なので、病院のどこで行うか、ビーズなどの量、洗濯のりを注ぐときの支援の仕方や安全面などの配慮点について話し合いました。

次は、Mさんの「スライム遊び」です。 スライムを作る面白さや感触を楽しむことがねらいですが、病児を対象としているので、子どもの人数が少ないことなども活かした題材です。

実際にスライムを作って見せ、液体が固まる面白さを見せた後に、子ども役の学生たちもやってみます。色水+PVAのりを混ぜたものに、ホウ砂水溶液を入れ、急いでかき混ぜます。

完成!スライムの感触を楽しんだ後、課題について話し合いました。 かき混ぜる速度が遅いとうまく作れない事や、のりやホウ砂の量によっても出来上がり方が違ってしまうこと、完成後の遊び方などについて、指導する側の教材研究が重要であることを実感しました。

Tさんの題材「パズル遊び」です。4歳児を想定して、つくり易さ、遊びやすさを工夫しました。まず、パズルの作り方について説明し、

子ども役の学生がやってみます。厚紙に好きな絵を描いた後、裏側に線を引き、線に沿って切り分けてピースを作ります。完成したら遊んでみます。

この題材の工夫点は、初め大きく切り分けてピースを作って遊び、子どもが遊びに慣れたら、更に細かく切り分け、ピースの数を多くすることで、難易度を高めて遊ぶことができる点です。この点は、子ども役の学生からも好評でした。配慮点は、子どもの発達や疾病に応じて子どもがハサミを扱えるように、パズルの紙の厚みを工夫すると良いといった点でした。

この授業では、保育科で学んだ内容を発展させ、それぞれの病児の疾病や体調を想定し、病室で過ごす時間が少しでも楽しめるような心のケアと病室という環境構成を活かした保育について考え、模擬保育を行うことができました。(授業においては換気、手指、使用用具類の消毒等感染対策を行って実施しています。)    

授業担当 北沢昌代

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