教育学部児童学科

卒業生紹介(25)やっぱり特別支援学校の先生になりたい!!

21.03.29

皆さん、こんにちは!
今回紹介するのは、小学校の採用試験を合格しながらも、やっぱり特別支援学校の先生になりたい、と再チャレンジし、見事に特別支援学校教員の採用試験に合格された卒業生のAさんです。
Aさんの特別支援学校への教職に就くまでには長い道のりがありました。
他大学(短期大学)で教員免許状(2種)を取得して、もう少し勉強してから先生になりたい、と聖徳大学児童学科小学校教員養成コース3年に編入学しました。

 

大学では、聖徳教育のカリキュラムなどに加えて小学校教員1種免許状、特別支援学校1種教員免許状の科目を履修していきました。
また、教師養成塾の試験にも合格し、4年生は年間を通して小学校での実習や特別講座を学んできました。
そのような多忙な学生生活をすごしながらも、小学校の教員採用試験にも合格しました。
けれどもAさんには小さな迷いがありました。それは、小学校の教師になるか、特別支援学校の教師になるか、の選択です。
編入学、教師養成塾での生活、採用試験など、多忙な中で深く考える間もなく小学校教員になるために進んできた道でしたが、4年秋学期の特別支援学校教育実習で障害のある子どもたちと出会い、その迷いが急に大きくなりました。
特別支援学校の子どもたちとの関わり、課題をともに達成できたときの喜び。
自分はやはり、特別支援教育の方が向いているのではないか…。そこでAさんは思い切って、自分の心を信じて、小学校から特別支援教育に大きく舵を切ったのです。
卒業後、実習でお世話になった特別支援学校で産休代替教員として働きながら、もう一度、今度は特別支援学校教員採用試験に一から挑戦することにしたのです。
そして、教員採用試験に見事に合格し、特別支援学校教員という本当の夢を勝ち取ることができました。
今日は大学にその報告に来てくれたAさんに、インタビューをお願いしました。
インタビューアーは、特別支援教育コース主任の太田先生とAさんの教育実習を担当していた腰川先生です。

 

Q,Aさん、こんにちは。本日は貴重なお休みを返上して、本学の後輩のためにお越しくださり、ありがとうございます。
A,こんにちは。卒業して一年になりますが、昨年度の今頃はコロナ禍の始まりで、私たちは急遽卒業式も中止になってしまいました。
楽しみにしていた袴姿にもなれず、ただ自宅で郵送された卒業証書を見つめていた日々などを思い出すと、久しぶりに聖徳大学の門をくぐることができ、感動と懐かしさでいっぱいです。

 

Q.私たちも昨年度の卒業式は本当に残念でなりませんでした。あらためて、ご卒業おめでとうございます、と申し上げます。
A.ありがとうございます。
Q,この一年はどんな学校でお仕事をされてきたのですか。

 

A,公立の特別支援学校の産休代替教員です。
私は教員になりたい、という夢はしっかりと持っていたのですが、実際に小学校と特別支援学校それぞれの学校で教育実習をしてみて、自分が小学校と特別支援学校と、どちらの教員に向いているか、分からなくなってしまっていました。
夏の教員採用試験は、小学校で受験したのですが、4年の秋の特別支援学校の教育実習で素晴らしい経験をさせていただき、迷いに迷った末に、特別支援学校の教員になろうと決めたのです。
それで、4月からは特別支援学校の実習校で産休代替教員として小学部5年生の重度重複学級の副担任として働いてきました。

 

Q.4月から、と言っても緊急事態宣言が出て、大変だったでしょう。
A,はい。最初は休校でした。その間に主任の先生や学年の先生方から教えていただきながら、感染防止策や登校開始の準備をしました。
オンライン授業の準備等、初めて取り組むことも多かったため、日々とても勉強になりました。

 

Q,小学校で採用試験を受験されたことを断ち切って、あえて特別支援学校を選んで働く。よく決心なさいましたね。
A.はい、でも、迷っているからこそ、きちんと体験し、学んだうえで自分の心を見極めたいと思ったので。振り返っても、本当によい一年でした。
Q. それはよかったです。
さて、特別支援学校で働いた一年間、どんなことが印象に残っていますか。
A.まず、登校が始まって、子どもたちと直に接することのできることの意味を実感しました。
ともに学校生活を送れば、言葉でのコミュニケーションができない子でも、いろんな形で意思疎通ができるんです。
自分からの発語がなくても、子どもの理解度の合わせ、単語や二語文等で伝えることで内容を理解することができる。
また、表情や簡単なハンドサインで、コミュニケーションをとることができる子どもも多くいました。
直接的な関わりを通して実際の実態を把握し、指導方法や教材工夫に活かせることが多くあると臨時休校後、改めて実感をしました。
Q.特別支援教育の原点に触れることができた、という感じでしょうか。

 

A.はい。日々、子どもたちが発してくれる様々なサインを汲み取りながら、一人一人に合わせた授業設定や教材工夫を行うことにとてもやりがいを感じています。
Q.コロナ禍で、特別支援学校ではどんな授業の工夫をされていたのでしょうか。
A.感染防止のため、子どもたちの大好きな行事、表現活動など多くが制限されてしまいました。例えば音楽では、大好きな歌が歌えなくなっています。歌は障害の程度はさまざまでも、一緒に思いっきり楽しむことができる大切な授業ですが、それができなくなりました。声を出さずに身体表現や手話などを使って行っていますが、従来の積み重ねてきた活動を行うことができず、本当に残念です。
また、暑い夏でも、プールができなくて、体育館などで運動をしましたが、ソーシャルディスタンスをとりながら運動することも難しかったです。一学期に行ったオンライン授業も、画面越しで声の支援のみで活動を進めていくことはとても難しいことでした。電子機器の活用が必須となってくるため、各ご家庭にもご負担いただくことが多くなってしまいました。一日でも早く通常の教育活動が再開できるようにと願っています。

 

Q,給食などはどのような形でしていたのですか。
A.教室は、子ども同士の間隔をあけてアクリル板で仕切り、個別に食べています。
教員はマスクやフェイスシールドを着用し、対面になることがないよう、座席位置も記録し毎日報告をしています。
感染防止には様々な面で本当に気を遣います。一日も早く終息してほしいと思います。
Q.この一年間を振り返って、ご自分が小学校の教員になるのと、特別支援学校の教員のなるのと、どちらが向いているのかをしっかり見極めたいとおっしゃっていましたが、どうでしたか。小学校と特別支援学校では、どんなところが違っていたのでしょう。
A.特別支援学校の教育は、小学校の低学年の内容につながるものであると思います。
そのため教育内容よりも、個々への教え方の違いが大きいかと思いました。
Q.どんなところでしょう。
A小学校は小学校で魅力がある、的確な発問をして、一人一人の発言をどのようにまとめあげていくか。
また、学校生活の指導あり、常に広い視野でクラスを見ていくことが大切です。
一方、特別支援学校では、一人一人に合わせた指導をしていきます。
どちらがあうか、自分がどんな関わり方・教育がしたいかだと思います。
私は子どもたちとより近い距離で一人ひとりに別々の教育を行っていくことに大きな魅力を感じたので、特別支援学校が向いていると思いました。
これは、授業でも習っていましたが、私の場合は実習で、自分で実際に体験した時に改めて実感をしました。

 

Q.子どもの人数がポイントですか。
A. はい、1クラス何人に教員が何人、というのは、小学校と特別支援学校で大きく違います。
あともう一つは一日の流れです。時間の流れ方が大きく異なると思いました。
例えば小学校の子どもたちは、授業開始に向けて自分で道具を揃えることができますが、特別支援学校の子どもたちは、教員が個別に合わせた教材準備や環境設定をしたうえでないと活動を始めることが難しい場合があります。
また、手指の操作性の問題などが活動に大きく影響するので、一人一人の苦手な部分に応じて課題を支援したり、使いやすい補助具を用意したりするなど、個に応じた教材・教具を考えなければなりません。
さらに、指示を理解して活動を促すためには、子どもとの信頼関係も強く関係することが分かりました。

 

Q.この一年間で一番感動されたことは何ですか。
A. 子どもとの信頼関係ができたなあ、と思った瞬間です。
関係性ができてないと「この先生どこまで許してくれるかな」とお試し行動をする子どももいます。
そして、最初はなかなか働きかけに応じてくれない場合も多くありました。
そんな中、児童の実態のもよりますが、自分から積極的に声掛けをしたり関わり方を模索することで、「手伝ってください」と自分から声を掛けてきたり、サイン等で思いを伝えようとする姿が増えてきた時はとても嬉しかったです。
また、支援をしていく中で、「できるようになった!」と子ども自身が実感をする瞬間には毎回感動を覚えます。
私は、教員など他者評価だけでなく、自己評価が明確にできるような教材を作り、家庭でも保護者の方と合わせて、「〇〇ができるようになった!」と様々な場で評価を受け、日々の成長に繋がるような授業形態や教材工夫、学級経営を目指していきたいと思います。

 

Q.最後に、特別支援教育を志している後輩へのメッセージをお願いします。
A.是非この四年間、自分の夢に向かって、とことん追求してみて下さい。
学生の間は進路変更も自由です。その分、自分の決めた進路に積極的に踏み込んでやってみることがよいと思います。
社会人になっても様々なことに挑戦することはできますが、資格取得や試験が必要なものも多くあるので勉強する時間を多くとることができる学生の間がよりチャンスです。
私は、優柔不断な面もあったので、とことん追求するため挑戦できる範囲で2年間にいろいろなことにチャレンジをしました。
聖徳大学の学びで良かったことは、様々なコースがある中で、自分自身の進路に合わせて自由に授業を選択することができることです。
授業を通じて、いろんな先生方や友達と出会うこともできました。
聖徳大学の良さは先生や友達と授業や課外活動を通して多く関わりをもつ場が多いことだと感じました。
そしてさらに実習やボランティアなどの体験を通して、自身の納得のいく進路に向けて模索できることも大きな利点であると思います。
私はギリギリまで悩んで決断を出したことを、本当によかったと思っています。
迷っているなら、とことんやってみよう、体験してみよう、というのが私からのメッセージです。
様々な進路に多く挑戦のできる時間を大切にしてください!皆さん一人一人が納得のいく進路に進めることを心から願っています。
聖徳大学で学生生活を様々な形で是非楽しんでくださいね!

 

Q,本日はお忙しい中、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。どうかこれからも、時々は聖徳大学に来て、後輩を励ましてくださいね。
Aさん、お忙しい中を後輩のためにいろいろと語ってくださり、ありがとうございました。

卒業後一年かけて、特別支援学校教員の夢を射止めたAさんでしたが、この一年間の経験について本当に楽しそうに語ってくださいました。
これからも子どもたち一人一人と積極的に関わり合いながら、特別支援学校での教育について教えてくださいね。

(児童学部)

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(児童学部)

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