心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

学科長コラム⑰ 第9回高校生の体験発表  

24.12.27

みなさん、こんにちは。
学科長の山田でございます。

2024年も12月。年の瀬が近づいてまいりました。
残すところもあとわずかとなってまいりました。
まさに「師走」の毎日ですが、お元気でお過ごしでしょうか。

 今回のコラムでは、本学で開催された「第9回高校生の体験発表」についてご紹介いたします。去る12月14日(土)に本学の香順メディアホールで「高校生の体験発表」が開催されました。この発表会は聖徳大学が主催者となり、千葉県を中心とした高等学校から21団体にステージ発表として参加頂いているものです。「高校生が日々活躍している地域貢献活動、授業・部活動等、企業経験や国際交流などを通して得られた学びの成果を広く社会に発進する場」(聖徳大学学長:川並弘純)として定着してきています。

 当日は、午前の部10団体、午後の部11団体(計21団体)がステージに立ちました。午前の部の審査委員を務めましたので、その発表内容について、とくに印象に残った発表に触れたいと存じます。10高校10団体の発表のいずれもがそれぞれ特色があり、懸命に取り組んできた過程が伝わってきました。審査の観点は、①体験・経験内容、②体験・経験から得た学び、③発表方法、の三つの観点からになります。

ここでは最優秀賞の「学長賞」を受賞した「未来のかたち~農業×福祉=∞~」(千葉県立流山高等学校)について、ご紹介いたします。流山高校では令和2年度より、農福連携事業を進め、主に柏特別支援学校流山分校の生徒への就農支援を主な研究対象としてきました。様々な人々と関わり、農業と福祉の可能性についての研究となっています。

農業における現代社会の課題として、①担い手の高齢化、②担い手不足があげられます。一方の福祉の観点からは、障がい者にとって働く場が少ないことです。この二点をつなげる取り組みであり、その可能性を探った内容でした。流山高校では①田植え体験事業、②花壇装飾事業、③用土の軽量化実験、④田植えからの収穫、⑤シクラメン栽培のマニュアル作成、等に一年間を通して取り組み、その過程での課題解決やその成果が報告されました。計画力、行動力、継続する力、実践力に注目しました。発表タイトルである「未来のかたち」「∞(無限大)」の言葉に込められた、発表者である高校生の強い想いが伝わってきました。あえて、もしひとつ注文するならば、「柏特別支援学校流山分校の生徒の声」も聴きたかったと思います。

取り組んだみなさんの、これからの益々の活躍を期待しています。

本年の学科長コラムは今回が最終回です。
また来年お会いしましょう。

 みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。

※(補足)農福連携事業推進は農林水産省の管轄で進められています。目的は「障害者等が農業分野で活躍することを通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組です」(農水省HPより)。


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