心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

学科長コラム⑧毒蝮三太夫先生の講義が開講されました。

25.11.18


みなさま、こんにちは。
学科長の山田でございます。

11月も半ば、秋の訪れは例年より遅く、やっと秋らしくなり紅葉が美しくなりました。

今回のテーマは「毒蝮三太夫先生」の授業のご紹介です。

10月20日(月)、11月10日(月)と毒蝮先生の授業が開講されました。
毒蝮先生は昭和11年生まれの89歳。

「介護」を「快護へ」というテーマのもと、現在の高齢者世代の育ってきた暮らしや、背景とする世界観について、多くの事例とともに授業が展開されました。


10月20日は今年度第一回の講義でした。

グレイのスーツに赤いネクタイを締めて颯爽と教室に登場されました。

ネクタイをして仕事に行く機会はそうないことなので、ネクタイは久しぶりだそうです。

Dのマークのカフスボタンやネクタイピン。とてもおしゃれな装いです。



授業の一部をご紹介させて頂きます。

90歳のジジイが何を話すのか興味を持ってもらえたら嬉しい。
89年生きた経験が皆さんの役に立てれば、これ以上の幸せはねえよ。
戦後80年。昭和100年。戦争を経験しているお父さん、お母さんはいないと思う。
自分は山の手大空襲を経験しており、今生きているのが不思議なくらいだ。

戦争の時は9歳だった。

ご自分が体験した空襲の状況だけではなく、
同じ芸能関係者の仲代達矢さんや黒柳徹子さんから

直接伺ったというお話もご紹介くださいました。

授業を受けた学生の感想です。

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空襲の話を聞いて、戦争の悲惨さだけではなく「日常が一瞬で失われる」という現実の重さを感じました。爆撃の恐怖の裏にあった人々の助け合いや覚悟に、人間の強さと優しさを同時に知った気がします。現状の日本が、どれほど幸せなのか、この日常が当たり前のことではないと、実感することができました。日常生活を大切にし、自分がどのような人間になりたいのか、世の中にどう役に立ちたいのかなど、様々なことを意識して今後生活していきたいです。そして何より、自分を生んでくれた母親に日々感謝を忘れずにいたいと思いました。(社会福祉コース 1年 H・Kさん)

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学生の心に響いたお話でした。
有難うございました。

今年度は、あと、三回開講されます。
どうぞ、お楽しみに。

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