心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

第3回 客員教授毒蝮三太夫先生 講義:介護には、3つの〇〇!?

24.11.26

 皆さま、こんにちは。 社会福祉学科助手の和田です。

 師走が近づくにつれ、天気・気温も大きく変化しておりますがいかがお過ごしでしょうか。

 11月25日(月)客員教授毒蝮三太夫先生による3回目の講義が行われました。

 はじめに、学生レポートから「人へのゆずり合い」について、当時アルバイトをしていた学生の体験談を交えながら、「ゆずる(親切)という行為は、お節介に感じる人もいる。だけど、求めている人もいる。例えば、(電車やバスの座席では、)手すりの近くやゆずりやすい場所に座ってみる。少しだけ、意識してみる」というきっかけづくりを語られました。

 今回は、「認知症を予防するための3つの〇〇」、「介護するときの3つの〇〇」をテーマに語ってくださいました。

 毎年、認知症患者数は増加しています。2030年には、推計で523万人。8年で約80万人の増加とされています(参照:認知症患者、2030年に推計523万人 8年で80万人増 – 日本経済新聞:2024年12月6日最終閲覧)。

 さて、「〇〇」に入る言葉には、どのような言葉が入ると思われますか? 毒蝮先生から「介護を受ける人、介護をする人が明るく、元気で、楽しく介護する」の3つのコツを教えてくださいました。

 1つ目は、認知機能低下を予防するための「3つの”べる”」です。

①食べる
②喋る
③調べる

 この3つの行為については、「毎日、やっているよ!」、「当たり前のことだよ!」と思うかもしれません。ですが、だんだんと老いを重ねるごとに減ってしまうのではないでしょうか。
 例えば、③調べるという行為は、片手にスマホがあれば調べることができます。しかし、だんだんと認知機能が低下することによって、「スマホの使い方を忘れ」、「調べる方法を忘れ」、「何を調べるのかも忘れ」等のできないことが増えていきます。
 できないことを増やさないためにも、日ごろから「3つの”べる”」を心がけるといいかもしれませんね。

 2つ目は、少しでも介護を受ける人と介護をする人が楽しくなる介護の「3つの”言葉”」

①ありがとうね
②すまないね
③おしいね

 この言葉は、山口百恵さんのヒット曲を生み出したある夫婦。 ある夫婦と聞いて、思い出された方もいるのではないでしょうか。 認知症を患った義父を介護された阿木燿子さん(作詞家)が「私は、(口下手な義父の)この言葉にだまされた。だから、介護ができたのかも・・・」と介護が苦にならなかったエピソードを交えて語られました。

 こうした「3つの”言葉”」を聞くだけでも、少しだけ介護も、気持ちも楽になるかもしれませんね。 それには、「人へのゆずり合い」が必要なのではないかと学ばせていただきました。

次回も、客員教授毒蝮三太夫先生が語られる「福祉・介護」が楽しみです。

文:和田早織(助手)

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