心理・福祉学部 社会福祉学科 │ 聖徳大学

助手和田のつぶやき no.8 海外研修の振り返りから🛫~その①~

24.06.20

こんにちは 社会福祉学科助手の和田です。

入梅を間近に控え、落ち着かない天気が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。

先日(5/31~6/4まで)、(一社)日中国際交流協会の一員としてモンゴル国へ訪問し、ウランバートル市内やドント・ゴビ県の教育機関や伝統文化等を見学してきました。

モンゴル国と聞いて、皆さんがイメージされるのは、「大草原」、「チンギス・ハーン」、「ゴビ砂漠」、「モンゴル相撲」、「VIVANT」¹)などでしょうか。

1)VIVANT:2023年7月16日から9月17日まで、TBS系「日曜劇場」枠で放送されたテレビドラマ。(参照:日曜劇場『VIVANT』|TBSテレビ;2024年6月20日最終閲覧)

モンゴル国は、アジア大陸の中央部に位置し、北はロシア、南は中国と国境を接しています。国土の約70%がステップ(草原)地帯で、南部にはゴビ砂漠が広がっています。

気候は、乾燥地帯のため湿度が低く雨が少ないことで知られ、年間降水量は日本の平均の1/4程度です。

そのため、冬は-40度まで気温が下がり🥶、夏になると40度まで上がります🥵

また、6月ごろは日照時間が長く、21時以降でも明るいです。

(参照:ウランバートルにおける昼間時間および薄明時間;2024年6月20日最終閲覧)

人口は、約345万人(参照:モンゴル国家統計局Статистикийн мэдээллийн нэгдсэн сан (nso.mn);2024年6月20日閲覧)。 また、高齢者人口(65歳以上)は、156,687人 で、総人口に対する割合は 約4.6%です。現在は、約25人に1人が高齢者。50年後には、5人に1人が高齢者になると予測されています。

2)3)4)GraphToChart:グラフで見るモンゴルの人口推移(過去と未来・将来の推測まで)と一覧表. 最終更新:2020-08-30. https://graphtochart.com/population/mongolia-transition.php,(最終参照日時:2024-06-20)

初日は、チンギス・ハーン空港に到着後、ウランバートル市内にあるホテルへ直行。

モンゴル国の主な移動手段は、バス、タクシーです。自家用車には、トヨタ社、ヒュンダイ社が多くみられました。

通訳の方からは、格安で購入できるヒュンダイ社が人気とのことでした。

深夜近くになっても交通量が多いことから3時間以上の渋滞に巻き込まれたり、割り込み運転をしながら渋滞を抜けようとする危険なドライバーも見かけたりしました。

モンゴルでも鉄道(「モンゴル縦貫鉄道」や「東部貨物線」)は通っていますが、約80%が貨物として利用されています。

ホテル到着後、おもてなし料理をいただきました。

皆さんもご存じのとおり、モンゴル国の主食は「肉」です(主に、羊肉)。

さて、モンゴル国は、約70%がステップ(草原)地帯とお話ししました。

モンゴルは森林資源が少ない国の一つでありながら、森林資源の減少と劣化の問題を抱えています。

モンゴルの森林は成長性と生産性が低く、干ばつ、火災、害虫の影響を受けやすく、このような外部の撹乱が度重なると森林の生態系がが崩れる可能性が比較的に高いです。反対に、森林のない地域への拡大能力が比較的低くく、これらは北半球の寒冷な森林地帯の南端に位置する北方林が過酷な環境にあることに起因しています。森林火災、害虫の蔓延、放牧、薪の採取などいくつかの要因が長期的に複合的に作用し、土壌水分の損失によって悪化することが多くなることから、永続的な森林破壊に至る可能性が考えられます。5)

5)公益財団法人国際緑化推進センター:モンゴル国(Mongolia) – 途上国森づくりワークス – 植えるを視える化 (jifpro.or.jp);2024年6月20日最終閲覧)

こうした森林資源の減少を抑制するために、現地の子どもたちと一緒に植樹活動を体験させていただきました。

植樹した苗木は、モンゴルでは「オイヤス」と呼ばれ、乾燥・砂漠地帯でも強く、育ちやすいため、植樹の際に使用されるているそうです。

国土の砂漠化や森林資源の減少という歴史や課題を目の当たりにし、少しでも抑制できる活動に関われたことは貴重な経験の一つでした。

そして、植樹活動を体験した団員の方々から「苗木が枯れず、植林ができる木までに育ってほしい」や「過去の歴史から国土が枯渇していく様子を見るのは心苦しい。私たちの活動が少しでも森林資源の再生に役立ってほしい」と話していました。

次回も、海外研修の振り返りについてお話しさせていただきたいと思います。

皆さま、どうぞご自愛くださいませ。

文:和田早織(助手)

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