大学の外でも「応急手当指導員」として活動しています♫
23.06.25
養護教諭コース1年B組担任の「久米」です。
社会福祉士と精神保健福祉士のダブルライセンスで、主に精神保健福祉分野で働いてきました。
学内で担当している科目は、主に精神保健福祉士の専門科目ですが、福祉系の国家資格を取得するための必修科目である「障害福祉論」や、「社会福祉学特論Ⅱ」といった科目も担当しています。
今日は少し趣を変えて、大学外での活動をご紹介します。
元々アウトドア派で渓流釣りやキャンプなどを家族で愉しんでいたこともあり、万が一家族が戸外で怪我をした時に・・・と、地元の「応急手当講習会」を受講していたことをきっかけに、10年前にさいたま市消防団「広報指導分団」に入団し「応急手当指導員」になりました。
消防団員は非常勤特別職の地方公務員で、広報指導分団は予防広報や応急手当指導などの活動をしています。
昨日(6月24日(土))は、応急手当指導員の資格をもつ消防団員を対象に「応急手当指導員スキルアップ研修」が実施され、講習を開催する際に必要となる指導要領や講習方法、自身の指導技術の維持向上を再確認してきました。
突然の怪我や病気で救急車を呼ぶような場面に遭遇したとき、119番通報をして救急車を要請しますが、救急車が現場に到着するまでには平均して8分以上かかると言われています。
心臓と呼吸が止まってから、時間の経過とともに救命の可能性は急激に低下するため、救急車の到着を待つ間にその場に居合わせた誰かが救命処置を行えると救命の可能性が2倍程度保たれることも分かっています。(参考:「応急手当講習テキスト」)
そこで、ひとりでも多くの方が応急手当講習会を受講して、救命処置の出来る「バイスタンダー」になっていただけるお手伝いをする・・・。これが「応急手当指導員」の重要な役目の1つです。
一方で、定期的に自身の指導技術の維持向上を再確認するだけでなく、AED(自動体外式除細動器)も少しずつ進歩していくため、その使い方についても学ぶ必要があります。
上の図(右下)の「オートショックAED」は、傷病者から離れるように音声メッセージが流れたり、カウントダウン後に自動的に電気ショックが行われます。
そのため、入団以降学んできたテンポや周囲の方への声かけのタイミングが異なり、講習会中には消防職員に質問したり団員同士で確認し合ったりしました。
この他にも、三角布の使用方法や傷病者の搬送法、傷病者の体位管理など、3時間の研修はあっという間でした。
私の次の応急手当講習担当としての出動は来月です。
受講者の皆さんに不安を感じさせない講習会になるよう、しっかり復習しようと思います。
こうした学外の活動は一見すると本業と関係ないようですが、自分が知らない世界を学んだり教えていただいたりで様々な発見があったり、期待していない別の場面でそうした学びや人間関係が役に立つことがあります。
授業のない土日曜日に活動することは大変な時もありますが、これからも精進していこうと思います。