心理学科 4年 大竹初希さんが,日本環境心理学会第18回大会で若手優秀発表賞を受賞いたしました
25.03.27
心理学科 4年 大竹初希さんが,2025年3月1日(土)に開催された日本環境心理学会第18回大会にて若手優秀発表賞を受賞しました。
<受賞者>
心理・福祉学部 心理学科4年
大竹初希さん
<指導教員>
心理・福祉学部 心理学科
准教授 白川真裕先生
<受賞内容>
日本環境心理学会第18回大会 若手優秀発表賞
<発表題目>
テリトリーと監視が無断使用に与える影響

<今回の発表内容について大竹さんに解説していただきました>
この発表では,「都市環境における犯罪予防理論であるCPTED理論が,室内における無断使用行為にも効果を持つのか」について検討した卒業論文の内容を紹介しました。
本研究は,テリトリー(筆箱の有無)や監視(会話・作業・無人)といった要因を操作し,消しゴムの無断使用に対する行動意図および実際の行動を実験と調査の2つの手法で検討しました。
結果,調査ではテリトリーと監視の効果が行動意図に明確に現れたのに対し,実験では行動に有意な差は見られませんでした。この原因について,計画的行動理論をもとに,主観的規範や行動統制感といった認知的評価によって環境の解釈が変化することで,行動意図と実際の行動が乖離するのではないかと考察しました。
<大竹初希さんのコメント>
この度は若手優秀発表賞という光栄な賞をいただき,大変嬉しく思っております。
はじめに,日頃よりご指導くださっている白川先生に,心より感謝申し上げます。初めての学会発表で不安もありましたが,準備段階から丁寧にご助言いただいたおかげで,安心して発表に臨むことができました。今回の受賞を励みに,今後も真摯に研究に取り組み,学びを深めてまいります。
あわせて,日頃から支えてくださっている諸先生方や周囲の方々に,この場を借りて御礼申し上げます。
<指導教員 白川真裕先生のコメント>
選考委員の先生方からは,「研究計画がよく練られていること」,「実験と調査を組み合わせた充実した研究であること」,「分析結果を報告して終わりではなく先行研究を踏まえながら丁寧に考察をしていること」などが高く評価されました。
大竹さんは在学中,心理学研究法や心理学統計法,心理学調査法をはじめ幅広い学習に主体的に取り組みました。研究を進める中でも,より良い研究を目指して文献研究や勉強を続け,試行錯誤を繰り返していました。また,学会発表に向けても直前までスライドの改善や発表練習に励んでいました。今回の受賞は,大竹さんのこうした努力の成果であると思います。大竹さん,本当におめでとうございます!