音楽学部 演奏学科 音楽総合学科

音楽療法コース

コース紹介

音楽を通じて、人の役に立てる仕事。実践に強い音楽療法士を目指しましょう

音楽療法は、音楽を用いて心身の機能回復を図る療法です。本学には様々な音楽療法技術を有することはもとより、医学や教育、福祉などに通じた多彩な教員が揃っています。演習や実習を通じて、基礎知識と技能を備えた社会に貢献できる人材を育てます。音楽療法士一種や、日本音楽療法学会認定音楽療法士(補)受験資格が取得可能です。

ますます高まる社会的二一ズに、しっかり応えるカリキュラム

ホスピスでの心のケアや救急外来での意識の覚醒、イメージ誘導法などでも注目を浴びている音楽療法。近年盛んになってきた「病院コンサート」などの効果も認められ、まさに研究の「待たれる」分野です。日本の音楽療法のメッカとも言うべき本コースであれば、数多い演習・実習を通して、早くから音楽療法の実際にふれ、経験を深めることが可能です。


音楽療法の先駆けである本学

トップレベルの講義が受けられます。
本コースには、高度な音楽療法技術を有することはもとより、医学や教育、福祉等に通じた多彩な人材が揃っています。また、最先端であるアメリカやカナダなど、海外の音楽療法界とのパイプ役ができる教員や、日本音楽に深い造詣があり、東洋音楽による癒しに精通している教員もいます。これらの有能な教授陣が、基礎からしっかりと指導します。


「即輿は音楽を使った会話」

楽器の演奏も大事な要素になります。
音楽療法にふさわしい楽器はギターやピアノです。相手も自分もしゃべらない。ただ音楽で心を通じ合わせ、即興の音楽で会話をするのですから、やわらかい、優しい音の楽器が好まれます。歌いながら伴奏ができること。患者さんと目を合わせながら演奏できること…。音楽療法にふさわしい楽器の演奏技術の習得も、本コースでの大切な学びのひとつです。

2017年版『めざそう音楽療法士』

音楽療法 Q&A

Q1. 音楽療法って何ですか?
ひとことで言えば、音楽による心理療法のことです。つまり、音楽の持つさまざまな特性を音楽活動の中に利用する治療・リハビリテーションまたは治療教育という活動すべてをさします。
Q2. 音楽療法はどのように発展してきたのですか?
音楽療法の専門家が職業として行う音楽療法の形態は1940〜50年代にアメリカ合衆国で実践された精神病院での音楽活動から始まり、ついで戦争による負傷者への音楽活動から音楽療法としての位置づけがしっかりしてきました。現在、アメリカ合衆国では音楽療法が社会的に認知され、多くの音楽療法士が医療・福祉機関で活躍しています。
日本では、1970年代になって様々な医療機関や福祉施設、教育機関(特殊教育)での実践が盛んになり、事例報告等が積極的に実践されるようになってきました。
近年では、認知症のケアや介護予防にも音楽療法は活用されています。1997年には日本音楽療法学会(当時は全日本音楽療法連盟)が音楽療法士の資格認定を制度化し、これまでに約2500名の認定音楽療法士が誕生しています。1999年には音楽大学や音楽科を持つ短期大学を中心にして全国音楽療法士養成協議会が組織され、大学院で音楽療法士(専修)、4年制大学で音楽療法士(1種)、2年生短期大学で音楽療法士(2種)の資格を制度化し、これまでに(専修)、(1種)、(2種)合わせて約2500名の音楽療法士が生まれています。
Q3. 音楽療法士はどんなことをするのですか?
まず、施設や病院における対象者の障がいや症状、病状を理解し、彼らのニーズを把握します。そして、音楽を介して音楽的または言語的に対象者とコミュニケーションを取る中で対象者のニーズに応えることが仕事になります。ただ、心や身体の病んだ患者さんや様々な障害を持った人を相手に音楽療法を実践するわけですから、ただ単に楽しめればよいだけでは済まされません。「なぜ」音楽療法を行うのか(目的)、そして「どのように」行うのか(方法)、さらに「音楽によって対象者がどう変わったか」(評価と考察)を常に追求しながら実践しなければならないのです。
音楽療法士は医療機関(精神科、リハビリ科やホスピス病棟等)、福祉施設(老人ホーム、老人保健施設、知的障がい児・者、発達障がい児の施設等)、さらに特別支援学校等の教育現場でも活躍しています。
Q4. 音楽療法士になるにはどうすればよいのですか?
まずは、しっかりと音楽演奏技術(特に鍵盤楽器の演奏技術)を磨き上げることが大切です。その上で、音楽療法の様々な技能を身につけてゆきます。次に大切なのは音楽療法の関連領域の勉強です。医学、心理学、障害学、福祉学など、幅広く勉強する必要があります。これらの知識なしには療法士として現場で実践をすることは困難でしょう。日本音楽療法学会の音楽療法士養成のためのカリキュラムを見ますと、実に多様な勉強が必要なことがわかります。音楽だけというわけにはいきません。
資格を取得するには、さらに実際の現場での実習を経験することが大切です。音楽ができて、治療に関しての幅広い知識と、現場での柔軟な対応ができる人が音楽療法士として望まれているのです。
音楽療法についてもっと知りたいという方は、参考図書が出ていますので、読んでみることをお勧めします。

「音楽療法の基礎」村井靖児著 音楽之友社
「補完・代替療法 音楽療法」高橋多喜子著 金芳堂
「標準 音楽療法入門(上・下)改訂版」日野原重明(監修)春秋社
「第3版 音楽療法入門 理論と実践(㈵・㈼・㈽)」W. B. デイビス、K. E. グフェラー、M. H. タウト(編)、栗林文雄(監訳)

関連ページ&リンク

日本音楽療法学会
日本芸術療法学会
全国音楽療法士養成協議会

授業紹介

音楽療法各論Ⅰ

対象者(障がい児・者、高齢者)が抱えている問題や心理的特性について理解を深めながら、音楽の諸機能が音楽療法の場面でどう役立つのか、様々な事例をもとに考察します。具体例を通してアプローチ法や効果について理解を深めることが目標です。


施設実習

2年次の夏期・冬期・春期いずれかの休み期間を利用して、社会福祉施設で10日間の実習に臨みます。利用者と関わりながら具体的経験を積むことで、療育・支援・介護などのあり方についての専門知識を深めることが目標です。


ギター演習Ⅰ、Ⅱ

音楽療法にはギター演奏の技術があることが好ましいとされます。この授業では、実際にギターを弾きながら、ギターの機能理解、リズムパターンやコードを学習し、音色やリズムの妙味を体験します。


音楽療法実習

音楽療法が行なわれている医療、福祉の現場とはどういうものなのかを実践を通して感じとります。近隣の公立通園施設、介護老人保健施設、病院など、9カ所の提携施設で音楽療法士の指導のもとに実習を行います。

カリキュラム

全学共通科目

聖徳教育

  • 小笠原流礼法基礎講座
  • 聖徳教育Ⅰ[教育の理念(建学の精神を含む)]
  • 聖徳教育Ⅱ[研修]
  • 聖徳教育Ⅲ[聖徳基礎力]

教養科目

  • 自分を見つめ・拡げ・伝える
    (芸術領域,文学領域,歴史領域,文化領域Ⅰ,文化領域Ⅱ・インターンシップ)
  • 自然・社会・科学技術を考える
    (自然領域,科学技術領域,社会領域,環境領域)
  • 心とからだの美的本質を追求する
    (心の領域,からだの領域,栄養領域,スポーツ領域)
  • 日本国憲法
  • 社会貢献の理論と実践
  • 地域貢献活動の実践

外国語科目

  • 英語Ⅰ~Ⅳ
  • 英語Ⅴ~Ⅷ
  • フランス語Ⅰ~Ⅷ
  • ドイツ語Ⅰ~Ⅷ
  • イタリア語Ⅰ~Ⅷ

健康教育科目

  • スポーツと健康Ⅰ~Ⅲ

情報活用科目

  • 情報活用演習(基礎,教職)

学部共通科目

  • 音楽と社会(音楽キャリア教育Ⅰ)
  • 音楽生涯学習論(音楽キャリア教育Ⅱ)
  • 合唱Ⅰ‐1,2(第九)
  • 音楽基礎理論Ⅰ,Ⅱ
  • ソルフェージュⅠ‐1,2
  • 環境論

音楽療法コース必修科目

  • 音楽実技A-Ⅰ~Ⅳ(作曲,声楽,器楽)
  • 音楽実技B-Ⅰ,Ⅱ(作曲,声楽,器楽)
  • 音楽療法の理論と技法Ⅰ,Ⅱ
  • 音楽療法各論Ⅰ~Ⅲ
  • 音楽療法技能Ⅰ~Ⅵ
  • 日本音楽概論
  • 音楽療法総合演習Ⅰ,Ⅱ
  • 臨床心理学Ⅰ,Ⅱ
  • 医学概論
  • 臨床医学各論Ⅰ,Ⅱ
  • 障害児教育論
  • 社会福祉概論
  • 施設実習
  • 音楽療法実習
  • 老人福祉論
  • 障害福祉論
  • 教育原理
  • 音楽実技C(声楽)
  • 音楽実技D(弦・管・打)
  • ギター演習Ⅰ,Ⅱ
  • 音楽療法合奏演習
  • 音楽療法演習Ⅰ,Ⅱ
  • 音楽療法技能Ⅶ,Ⅷ
  • 発達心理学
  • 音楽療法の原著講読
  • 卒業研究

演奏学科共通科目
音楽療法コース指定必修

  • 音楽療法概論
  • 西洋音楽史概説
  • 和声法Ⅰ,Ⅱ
  • 民族音楽学概論(含む日本の伝統音楽)
  • 音楽心理学
  • ソルフェージュⅡ‐1,2

は必修科目。は選択科目。
※2016年度開講科目。
※卒業には演奏学科共通科目の選択科目も履修する必要があります。
※免許・資格取得希望者は、上記の科目に加えて指定科目の履修が必要です。

教員紹介


  • 教授
    原沢 康明 先生

  • 教授
    村井 靖児 先生

  • 教授
    廣川 恵理 先生

  • 准教授
    村井 満恵 先生

  • 准教授
    郡司 正樹 先生

  • 専任講師
    古平 孝子 先生

兼任教員はこちら

取得可能な免許・資格

教員免許状

  • 中学校教諭一種(音楽)
  • 高等学校教諭一種(音楽)

国家資格

  • 図書館司書
  • 司書教諭
  • 学芸員

任用資格

  • 社会教育主事 ※要実務経験1年
  • 社会福祉主事

公的資格

  • 介護職員初任者研修

民間資格

  • 音楽療法士一種(必修)
  • 認定音楽療法士補(受験資格)
  • ピアヘルパー(受験資格)
  • レクレーション・インストラクター
  • キャンプ・インストラクター
  • カワイピアノグレードテスト(演奏・指導)認定
  • 余暇開発士

主な進路

音楽療法士に加え、ホームヘルパーの資格を活かして福祉施設や病院などで働く道もあります。

就職先 キャリア支援

学生紹介


音楽総合学科
音楽療法コース4年

元山 由香

自身の目標を持つ仲間たちとお互いを高め合えます。

小学生のころから音楽療法士になることが夢でした。聖徳に決めたのは、先生方はもちろん、学びの環境が整っていると感じたからです。日ごろ、勉強をしていて疑問に思うことがあれば、仲間や先生がすぐに応じてくれます。また授業では、自分とは異なる仲間の考え方やアプローチの仕方を聞き、刺激を受けることが珍しくありません。みんなが自身の目標に向かって努力をしていて、お互いを高め合えるのも聖徳にして良かった点です。また、実習や演習では音楽療法の実際に触れ、実践力を身につけられます。老人ホームの実習では、学んできたことを現場で実践する大切さを実感しました。将来は、音楽療法を活かして働ける職場に就きたいと思います。

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