音楽学部 │ 聖徳大学

モーツァルト in 聖徳 2006

21.04.01

W. A. モーツァルト(1756-1791)生誕250年の2006年、聖徳大学ではモーツァルトの自筆譜展、演奏会、モーツァルトとその音楽についての講演会・シンポジウムなどのイベントを開催しました。またこれを機にモーツァルトの《セレナード》K.185自筆譜の画像、モーツァルトの演奏のMP3データ、モーツァルトに関する論文・エッセイをアーカイブとして当ページで公開しています。


■《セレナード》K.185自筆譜

 聖徳大学川並弘昭記念図書館は、モーツァルトが作曲した 《セレナード》ニ長調 K.185(K.167a)の第1楽章および第7楽章の自筆譜を所蔵しています。2006年、モーツァルト生誕250年を記念して、この貴重な自筆譜を公開するとともに、この作品を「モーツァルトin 聖徳2006」の中で演奏しました。

 モーツァルトは、3度目のウィーン旅行の途にあった1773年7月から8月にかけて、7楽章から成るこの作品を完成させました。ザルツブルク大学の予備課程の修了式に演奏される「フィナールムジーク」という種類の音楽です。親しかったアントレッター家の息子の学業修了記念に依頼されたらしく、俗に「アントレッター・セレナード」と呼ばれます。

 この作品の自筆譜は、数度のオークションにかけられバラバラになるという悲劇に遭いました。現在でも多くの部分は所在不明です。そのような中で、聖徳大学は第1楽章全体と第7楽章全体の計29葉もの「文化遺産」を所蔵しています。

※自筆譜の画像は こちら

■第1楽章 自筆譜
(全26ページ、13葉)

■第7楽章(終楽章)自筆譜
(全32ページ、16葉)



■ウェブ・リサイタル&コンサート

Web Recital & Concert

▢高橋大海/聖徳フィル:セレナード K.185
▢聖徳オペラ公演第2回モーツァルト《フィガロの結婚》ハイライト
▢原佳之モーツァルトリサイタル
▢小栗克巳リアルタイムMIDIリサイタル
▢植田由季ピアノデュオリサイタル
▢フィルハーモニーカンマーアンサンブル

※各コンサートの記録と音源は こちら


■論文・エッセイ

▢講演要旨
・ルドルフ・アンガーミュラー:「アントレッター・セレナード」をめぐって(UTF-8)
・オットー・ビーバ:ウィーンにおけるモーツァルト時代のセレナード
・原 佳之:市民の中のモーツァルト

▢論 文
・原 佳之:フーガがモーツァルトの後期クラヴィーアソナタに与えた影響(UTF-8)
・原 佳之:モーツァルトのパリ・ソナタにおいて、レントゲンの見たもの(UTF-8)
・原 佳之:K.511とレオポルドの死との関連性

▢エッセイ
・泉 靖彦:モーツァルト生誕250年の記念行事を終えて
・八杉忠利:モーツァルトは育ったか・・~美に凝縮された生涯~
・坂崎 紀:クールな音楽家モーツァルト

※各論文・エッセイは こちら


events:

■自筆譜展・演奏会・講演会

▢モーツァルト:《セレナード》K.185自筆譜関連イベント

  1. モーツァルト生誕250年記念「モーツァルトの自筆譜(K.185)展」
  2. 講演会:「聖徳大学所蔵のモーツァルト作曲《セレナード》K.185の自筆譜をめぐって」
  3. 国際シンポジウム「市民の中のモーツァルト~セレナードの世界~」
  4. 《セレナード》K.185の演奏

▢モーツァルト・コンサート&リサイタル
▢ 聖徳オペラ公演第3回《フィガロの結婚》
▢ 聖徳大学オープンアカデミー(SOA)公開講座

※各イベントの記録は こちら


■毎日モーツァルト

本学の山本真教授(ホルン)がNHK・BSで放映された「毎日モーツァルト」に出演しました。これは2007年2月にCS LaLaTVで再放送されました。

※各イベントと放送の記録は こちら


●主催:聖徳大学
●後援:オーストリア大使館/ドイツ連邦共和国大使館/オーストリア政府観光局/ドイツ観光局/松戸市教育委員会/日墺文化協会/日本音楽表現学会/日本モーツァルト愛好会
●協力:日本モーツァルト研究所

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