卒業生から:専門性の高い家庭科の先生を目指して
18.10.29
こんにちは。2016年3月に卒業しました12期生の綱淵(つなぶち)ひかりと申します。
私は大学卒業後、東京都の都立高校の家庭科教員として勤務しております。
さて、こんなにも自然豊かで海に囲まれた地形は東京のどこでしょうか?
私の勤務先は、東京都・八丈島にある唯一の高校、都立八丈高等学校です!
家庭科の先生として働くのであれば、管理栄養士を取得しても役立たないのでは?と思われますが、そんなことはありません。大学での学びは、現在の私の基盤となっています。
例えば「子どもの発達と保育」ではミルクの調乳や幼児の間食の実習も行いますし、「食品」や「栄養」「フードデザイン」では各食品の性質や栄養素、献立作成や濃度計算等も行います。
いずれも大学の授業で学んだ知識や技能が生かされています。
加えて現在の勤務校である八丈高校、通称“八高(はちこう)”には、普通科の他に園芸科、家政科も設置されています。私は家政科という専門学科の教員として家政科独自の行事も企画・実施しています。
9月の文化祭では毎年「家政科レストラン」を催し、一般の方にもランチメニューやクッキーを提供、販売しています。大学時代に培った大量調理の衛生管理をもとに生徒と切磋琢磨しより良いものを作り上げています。
12月には全学年合同授業で「おせち料理」の実習を行う機会があり、現在レシピ検討や各地方のお雑煮を調べまとめる授業を行っています。今年度もブラッシュアップした実習ができるよう、情報収集は欠かせません。
家庭科教員のやりがいは、やはり生徒の「わかった!できた!」を見守ることができたり、生徒と一緒になって新たな発見や気づきができたりすることです。これからも日々教材研究を重ね、生徒の進路実現や生活の自立に向けたサポートを行っていきたいと思っています。
また管理栄養士の資格を更に活用し、今後は部活動でのスポーツ栄養指導にも力をいれていきたいです。
※写真の掲載については、事前に本人の承諾を得ております。