★臨床栄養学研究室の研究紹介★
18.01.25
~研究室に配属された学生が頑張ってくれた研究を基本に、学会発表を行っています~
臨床栄養学担当の教員は、3名です。簡単に、研究内容を紹介しますね。
(深津)
現在、2つのテーマで研究活動を進めています。
・研究テーマ1.台所と食卓から発信する糖尿病研究 ‐食事を科学する‐
炭水化物制限の有効性と安全性について、ヒトを対象として調べています。
今後は、肥満者に対する炭水化物制限の栄養指導の影響を示す研究をおこなう予定です。
管理栄養士資格を有する研究者として、食品や栄養成分でなく「食事」をターゲットに、実践可能な研究成果を食卓に届けることが使命だと考えています。
・研究テーマ2.小児臨床栄養学研究 ‐病気をもつ子どもたちのための食事・栄養管理‐
小児総合医療施設で管理栄養士として勤務していました。
それ故、栄養指導やNST(栄養サポートチーム)、給食管理の経験を活かして、病気をもつ子どもたちを栄養面から支える活動や研究をおこなっています。
少ない子どもをより大切に育てる時代です。各地で実践されている子どもの栄養管理を科学的に整理していくことに貢献したいと考えています。
(宮本)
病院勤務が長かったので、その経験を生かした研究活動を行っています。
・研究テーマ3.2型糖尿病患者の食生活の現状を科学する
糖尿病専門医がいらして糖尿病の患者教育に熱心に取り組まれているクリニックの管理栄養士さんにご協力を頂き、2型糖尿病患者さんの栄養摂取、食生活の特徴について調査を行っています。
その一部を、日本糖尿病学会などの学会で発表しています。
糖尿病患者さんの栄養摂取や食生活の特徴を知り、糖尿病のより良いコントロールを目指した栄養食事指導に役立てたいと考えて進めています。
(川村)
栄養クリニックにおける栄養指導経験を生かし、増え続けている透析患者の栄養管理の一助となればとの思いで研究を行っています。
・研究テーマ4.血液透析患者の栄養管理を科学する
腎臓が機能しなくなった患者さんは、血液透析療法が必要となります。血液透析療法は、機械に血液を通し、血液中の老廃物や不要な水分を除去し、血液をきれいにする方法です。
血液透析を行っている患者さんは、合併症などから栄養状態が悪くなることもあります。それを予防・改善するために管理栄養士による栄養管理は重要です。
現在、医療施設病院と共同で「維持血液透析患者へのアミノ酸輸液製剤投与に加え、糖質を経口的に負荷した際の効果」について研究を行っています。
(臨床栄養学研究室)