人間栄養学部・人間栄養学科 │ 聖徳大学

食品の添加物を調べよう!! ~食品衛生学実験~

19.07.22

この授業は

①身近に潜む細菌を調べる。

②食中毒を起こさないように衛生管理の知識を身につける。

③食品に使用されている添加物とその安全性を理解すること

などを目的とした授業です。

 

本日は、食品添加物である着色料を検出する実験の紹介です。

着色料には「天然着色料」と「合成着色料」があり、「合成着色料」には「タール色素」という着色料があります。

どんな食品に使われているのでしょうか???

実際に実験で調べてみましょう。食品は「福神漬け」と「かき氷のシロップ」です。

福神漬けは、野菜が漬けてある汁のみを使います。パッケージの裏に着色料(黄4、黄5、赤106)と表示されています。これは使用されている着色料の種類です。かき氷シロップ(抹茶)の中にもいくつかの着色料が使われています。これらの着色料が実際に使用されているかどうかを確かめました。

「福神漬けの汁」と「かき氷シロップ」、それぞれに試薬を加え、白い毛糸に着色料をしみこませます。一度しみこませた毛糸に別の試薬を混ぜて着色料だけを溶出させます。

この液体を温めて水分を蒸発させると、このような濃い液体になります。

この濃縮液をろ紙にしみこませて、ペーパークロマトグラフィー法で濃縮液に含まれている着色料がひとつひとつ分離することができます。

食品中の着色料はごくわずかな量なので、検出するのが難しいですね。毎日摂取しても安全な添加物量が決められているので、私たちは毎日いろいろな食品を安心して食べることができます。

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