人間栄養学部・人間栄養学科 │ 聖徳大学

食品衛生学研究室よりPart3

19.01.17

◆フナ寿司から分離した乳酸菌の機能性を探る!!(その3)
Part1Part2でフナ寿司から分離した乳酸菌が、私たちの健康に役立っていることをご紹介しました。今回は「乳酸菌の摂取が油脂の嗜好性と健康にどのような影響を及ぼすか」についてラットを使って実験をおこないました。

動物性脂肪であるラードとDHAやEPAを多く含む魚油はご存じでしょう。ラットに、ある期間ラードを含む飼料(ラード食)のみを食べさせて、その後、ラード食と魚油を含む飼料(魚油食)を同時に自由に食べさせると、はじめはラード食に比べて魚油食をたくさん食べ、しばらくすると魚油食に比べてラード食をたくさん食べるようになります。動物は必要となる栄養素を本能的に摂取する能力があるのですね。同時に乳酸菌も摂取させると、どうなるか?というのが今回の研究テーマです。少し難しいですが、興味深い内容です。
この論文は、本学科卒業生の佐藤明恵さんの研究成果です。

↑<研究論文が掲載された学術誌>

今回の実験で、乳酸菌を食べていても油脂の嗜好性にほとんど影響はみられませんでしたが、魚油と乳酸菌を同時に食べることで健康効果がアップすることがわかりました。

フナ寿司から分離した乳酸菌の機能性を探る!!
今後の展開をお楽しみに!

(食品衛生学研究室)

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