人間栄養学部・人間栄養学科 │ 聖徳大学

卒業生から:Сайн байна уу?

18.07.09

Сайн байна уу? (サェン バェノー)
青年海外協力隊の栄養士隊員としてモンゴル国で活動している米山郁(学部10期生)です。
文頭のСайн байна уу?(サェン バェノー)は「こんにちは」という意味で、
モンゴルの挨拶で最もよく使われる言葉です。


【草原で暮らす遊牧民の住む家=ゲル


【旧正月にゲルの中でお祝いをした時の様子】

私は大学生時代に将来は国際協力の場に携わりたいと考え、大学を卒業後、病院の管理栄養士として約3年間勤務した後、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施するボランティア事業、青年海外協力隊に応募しました。
そして現在は、私の任国であるモンゴルのダルハン・オール県保健局で栄養改善活動を行っています。
モンゴルでは近年、生活習慣や健康行動に関連した疾患が主な死亡原因となっており食生活の改善を通した生活習慣病の予防が求められています。しかし国内では栄養士という職種は新しく、未だ人数が少ない為、適切な栄養教育が行われていないのが現状です。
そのような背景から現在私は栄養士的な職種である現地同僚と共に医療機関や地域住民への栄養・食事指導の支援を中心に活動しています。


【肥満予防の食事についてのセミナーで、前日の食事を書き出してもらっています】

集団の栄養教育やセミナーの経験はなかったため、大学時代に一から企画して行った栄養教育実習の経験が現地で非常に役に立っています。また、地域の健康・栄養問題やニーズを調査する際には、大学時代は好きな科目ではなかった公衆栄養学のテキストが手放せず、再度復習し直しています。


【この日は、お母さん達に嗜好飲料に含まれる砂糖量の計測をしてみてもらいました!】

モンゴルに来て約半年、言葉の壁や日本とは異なる食文化・価値観等で悩まされることもありますが、私が今まで学んできた知識や経験を生かして少しでも多くのことを残せるようにこれからも活動を進めていきたいと思っています。

※写真の掲載については、事前に本人の承諾を得ております。

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