人間栄養学部 人間栄養学科

「混ぜる」方法のいろいろ

18.05.24

人間栄養学科では、学生たちが実験実習において様々な研究の手法・技術を学んでいます。抽出方法、同定方法、定量分析方法、統計解析方法など難しいものもありますが、ここでは実験・研究における「混ぜる」方法4つを紹介します。混ぜる、といっても結構奥が深いんですよ〜!

①ミキサー
 
高速で「すりこぎ運動」しているヘッドの部分に試験管やマイクロチューブをあてるだけで、溶液が回転し全体を混ぜることができます。いくら高速にしても、指で持っている部分より上には上がらない仕組みです。

②転倒混和
 
全体を何度か上下逆さにすることで内容物を混ぜる方法で、蓋ができる容器に限ります。
マイクロチューブの場合は、二本の指でつまんで手首のスナップをきかせて数回混ぜればOK。ただし、泡が立つように振り混ぜるのはNG。タンパク質などが含まれている場合には、泡によって凝集が発生したりします。
また沈殿ができやすいものや、比重が大きく粘性が高い溶液の場合には、中をよく観察して混和します。

③(マグネチック)スターラー
 
主にビーカー、フラスコを使って、比較的大きな容量の溶液を作成する時に使います。スターラー・バーと呼ばれる金属の棒を樹脂でコーティングしたもの(よく洗っておくこと)を溶液内に入れ、スターラーに載せてからスイッチを押すと、本体の磁石が回転してバーを回転させ、溶液を攪拌します。固体(粉末)の試薬を溶かすときによく使われますが、バイオ研究などでは、浮遊させた細胞を培養する際にも、培養液をゆっくり攪拌し続けるのに使われたりしています。

④ガラス棒で穏やかにかき混ぜる
小学校の理科の実験から見たことがあると思います。この方法は、おだやかに溶かすというだけでなく、ガラス棒に反応する物質を取り出す際にも使われます。例えば、採取した血液をガラス棒でかき混ぜると、ガラス棒に白くて柔らかい線維状のものが絡みついてきます。これは、ガラスという異物に触れた血漿中の凝固因子が活性化されて、反応が連鎖的に起こり、最終的にフィブリンという線維性タンパク質が網目構造をとったものです。ガラス棒を使ってこのフィブリンを取り除いてしまうと、この血液は固まらなくなります(ローマ数字で示されているのがすべて凝固因子です)。

(医科栄養学研究室)

 

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