生理学実習Ⅱで血液検査!
17.07.21
この科目は、「人体の構造と機能および疾病の成り立ち」という分野に含まれ、人体の生理機能や病気に罹患したときの状態を「臨床検査」(病院の検査部が行う検査のことです)の項目に従って理解するのが目的です。
学生さんの血液を用いて、実際に病院で使われている試薬を用いて実験をします。7月は2週にわたって血糖値に関する実習を行いました。
まずは、試験管の中で試薬と反応させて血糖値を測定する方法です(グルコースオキシダーゼ法といいます)。血清中のグルコースが、酵素反応によりきれいなピンク色に発色することを利用して、この色の濃さを「吸光度計」という機械で測定します。
既に濃度がわかっている溶液を測定してきれいな「検量線」がかけました。この直線を利用して、未知の検体「血清中の血糖値」を求めます。
次の週には「75gグルコース負荷試験」を行いました。
糖尿病の診断に使われる重要な検査で、75gのグルコースに相当する溶液を口から飲み、飲用後2時間まで30分おきに血糖値を測定してその変化を見ます。血糖値が大きく上昇してなかなか下がらない時は、糖尿病の可能性大です。
血糖値の測定には患者さんが日常的に使用している「自己血糖測定器」を自分で使ってみて、その利便性や痛みを実感しました。グルコースの負荷に使われる「トレーランG」という検査薬も、全員で味見をし、意外においしいと好評でした。
(医科栄養学研究室)