【授業】学内臨地実習:病院と大学をオンラインで結んで、小児外科医の先生にご講義いただきました!
21.02.11
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、今年度の病院での臨地実習は、現場(病院)と学内(大学)の2つのグループに分かれて実施することになりました。
学内実習は2/1より、オンラインにて2週間集中で実習を行っています。
<実習3日目>
長野県立こども病院 小児外科部長 高見澤滋先生に
「こども病院における栄養管理」
というテーマでご講義いただきました。
「日々患者さんを診ている現場の医師」の先生から講義を受けることで、できるだけ臨床現場の空気を感じて学びを深めてほしいという思いで計画された授業です。
高見澤滋先生は日本小児外科学会の指導医・認定医・評議員であり、小児外科のプロフェッショナルであるとともに、栄養療法についてもご専門であり日本臨床栄養代謝学会の認定医でもいらっしゃいます。
患者さんやご家族に対してとても親身で、院内の各職種(看護師、管理栄養士、薬剤師など)をまとめてチーム医療を推進されているドクターです。
講義では、入院患者に対する栄養管理の重要性、静脈栄養(点滴)や経腸栄養(チューブで栄養を摂取する方法)などの栄養管理方法の実際、そして、胃瘻(胃に食物を直接入れるための穴)を用いた栄養管理法についてお話いただきました。
ご講義の中には、患者さんの症例についてのお話も多く、学生は、症例や患者さん・家族のエピソードや思いが知れたことで、大学で学んでいた栄養管理方法が現場の具体的なイメージとして理解できたと話してくれました。
また、管理栄養士が患者さん(こども)だけでなく親御さんの思いも受け止めながら仕事をできることに感動したようです。
講義の後、学生はマイクをONにして、高見澤先生に質問しました!
経鼻経管栄養(鼻から胃にチューブを通す方法)と胃瘻栄養を選択する判断や患者さんの負担などについて教えていただきました。
授業の最後には、管理栄養士さんの働きで患者さんが良くなるだけでなく、病院経営も改善させることができるので、やりがいがある仕事ですと、高見澤先生からのエールをいただきました。
学生は、医師である高見澤先生に「管理栄養士の仕事は大切」と言ってもらえたことで、管理栄養士の存在意義を感じ、将来に対する気持ちが明るくなったようです。
高見澤先生のご講義を胸に、引き続き学内実習をがんばっていきましょう!