卒業生から:「特別養護老人ホームで働く管理栄養士」その2
19.05.21
管理栄養士として日々業務を行う中で感じるのは、教科書通りの知識ではなく高齢者の身体特性を理解したうえでの栄養ケアを行うことの難しさです。
利用者の今までの食生活の個人対応を行い、“食事の”最期の看取りまでその方らしい生活を維持していけるような栄養ケアを多職種協働で行ううえで、管理栄養士としての専門性が求められます。
多職種とは、生活相談員・介護支援専門員(ケアマネージャー)・介護職員・看護師・機能訓練士(理学療法士)などのことです。
また、週に数回医師の回診や歯科医師・歯科衛生士が訪問するなどあらゆる職種との連携が必要になります。特に栄養課は給食受託会社の栄養士や調理師などの調理従事者とも日々連携し業務を行っており、まさに給食管理と栄養管理の両輪となります。
【歯科医師 嚥下状態診察の様子】
多職種との連携の中で専門的な判断や相談をマネジメントするには利用者の様子をミールラウンドなどで観察する必要があります!
ミールラウンドでは、食事形態・姿勢・食具は適切か、水分摂取量の把握、便秘や下痢などの排便コントロール状況の確認などを行います。
食事形態を適正にするには、月に1度歯科医師に内視鏡検査や頸部聴診にて咀嚼・嚥下状態の診察依を行い、食事形態や濃度変更の指示を受けます。
多職種と連携していく中で専門性の向上のため、研修に参加するなど自己研鑽を続けています。
最後に、大学時代に切磋琢磨しあった友人たちとは、今でもクラス会などを開催し情報交換をするなど良い関係を継続することができています。
地方の出身者も多く、寮生活を通して知り合った他学部の友人や先輩、また、国家試験対策のためにご指導くださった先生方など人脈を広げられたのは財産だと思っています。
【寮生活時代】
さらに大学での諸行事、大学祭やシリーズコンサート、アメリカ研修旅行など、貴重な経験ができ大学へ進学してよかったと心から思うと同時に両親にとても感謝しています。
【フレンドシップツアー(FP)】
【フレンドシップツアー(FP)】
【アメリカ西海岸研修旅行】
今後もキャリアアップに努め、求められる管理栄養士になれるよう走り続けていきます☆
※写真の掲載については、事前に本人の承諾を得ております