人間栄養学部・人間栄養学科 │ 聖徳大学

生理学実習Ⅰの様子をご紹介!

19.01.10

みなさんこんにちは。
今日は、1年生の授業「生理学実習Ⅰ」をご紹介します!

この「生理学実習Ⅰ」では、管理栄養士になるために必要な身体に関する基礎知識を、実習を通して学んでいきます。

今日の実習は何でしょうか?

これは、一体何をしているのでしょうか。学生さんがガスマスクをして袋を背負い、廊下を歩いています。なんだか不思議な光景ですね…

この実験では、学生さんが吐いた息(呼気)をダグラスバッグという袋に集め、呼気にどの程度の酸素や二酸化炭素が含まれているかを測定しています。

ダグラスバッグがいっぱいになるまで呼気を集めました。これで約250L,ファミリータイプのお風呂一杯分です。すごい!◎


バッグに呼気を集め終わったら、実験室内に戻って測定開始!
ガスメーターにバッグをつないで、呼気に含まれる「酸素」、「二酸化炭素」の量を測定します。呼気に含まれる酸素は体内に取り込まれなかった酸素量,二酸化炭素は発生した量を表します。

ヒトは三大栄養素である「炭水化物」「タンパク質」「脂質」を呼吸によって得た「酸素」を利用してエネルギーを作り出しています。このエネルギーが生きていく力になります。エネルギーを作り出す過程で「二酸化炭素」が作られ,体外に吐き出されます。

酸素消費量と二酸化炭素排出量を計測し、その他の要素(作業時間など)を含めて計算することで、その人の体内でエネルギー源として何が利用されているのかを知ることができます。酸素消費量に対する二酸化炭素排出量の体積比を「呼吸商」といいます。計算の結果、消費した酸素の量に対し、発生した二酸化炭素の量が多い、すなわち「呼吸商」が大きいと、体内で炭水化物がエネルギー源として使われたことがわかります。逆に、消費した酸素の量に対し、発生した二酸化炭素の量が少ない場合は、すなわち「呼吸商」が小さいと、体内で脂質がエネルギー源として使われたことがわかります。

摂取する栄養素と体内で使用されるエネルギーの関係を理解することは、管理栄養士にとって大切なことなのです。

難しい問題が出てきたときこそ、成長するチャンス!
高校生の皆さんも、在学生の皆さんも、がんばっていきましょう!
私たちも、一緒にがんばっていきますよ~!

(生理・生化学研究室)

PAGE TOP