人間栄養学部・人間栄養学科 │ 聖徳大学

自分のDNAについて調べる実験をしています!

18.10.18

生化学実験Ⅱでは、学生が自分のDNAを自分で取り出して、自分で分析をする実験を行っています。

DNA(遺伝子)とは、その生き物の性質や個性を決定する情報が詰まった物質です。最近の研究では、遺伝子の違いが「肥満になりやすい」「やせにくい」等といった体質に大いに影響をもたらすということが判明しています。管理栄養士として、遺伝子の違いや特徴により食事療法や栄養指導の結果に影響が出ることがあるということを知ってもらうためにも、この実験をしています。

DNAは、ヒトの細胞の核という部分に入っています。この核は、肝臓、筋肉、白血球などのヒトの細胞の多くに含まれています。核を持つ細胞はこのようにたくさんありますが、この実験では唾液の中に自然と剥がれ落ちる頬の内側の粘膜の細胞を集め、その中からDNAを取り出して実験を行っています。唾液を集めるだけで、その中に細胞がある…痛い思いをすることなく、DNAを取り出す準備ができるのです!

集めた唾液を一人ひとり容器にいれ、遠心力を利用した機械で分離したり、試薬を加えたり、不要な成分を捨てたり…たくさんの工程を経て、頬の粘膜細胞からDNAを取り出します。


↑とても真剣なまなざしで、自分のサンプルを扱っています。容器の大きさはなんと直径1cm・縦4cm!とても小さい容器ですが、学生さんはみなさん手馴れた様子で実験していました。


↑グループの皆と協力して、試薬を加えています。沢山の種類の試薬を、適切なタイミングで間違えずに加えることが大切です。みなさん間違えることなく、正確な操作ができていました。

各自が取り出したDNAは、これから複数回の実験をして、どのような性質を持っているか調べていきます。
国家試験にも出題される遺伝子やDNAの性質について、実験を通してこれから深く学んでいきましょう!

(生理・生化学研究室)

※写真の掲載については、事前に本人の承諾を得ております。

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