文学部・文学科 │ 聖徳大学

書道春季展ありがとうございました!/聖徳大学収蔵名品展のお知らせ

25.03.10

先日開催された「書道春季展」のご報告と、現在開催中の聖徳大学収蔵名品展「和のうた、和のこころ―美しき“かな”の世界―」のご紹介です。

書道文化コースの卒業制作展と、書道研究部展の合同開催で行われた「書道春季展」が、2/21~23の3日間、松戸市文化ホール・市民ホールで開催されました。
ご光臨・ご高覧下さったた皆様に、厚く御礼申し上げます。

卒業制作展は、漢字・かな・篆刻・調和体の各書体で制作した4点を、それぞれ額・軸・帖・巻子という形で表具をし、4年間の集大成を飾るというものです。
(4年生のインタビュー記事はこちら
「書道研究部展」では、1~3年生による作品展示を行うほか、ご指導いただいている先生方の作品も出品されていました。

ご指導くださった先生方と4年生(右端が岩井秀樹先生)
書道研究部の皆さん

現在、聖徳大学川並弘昭記念図書館8階にある聖徳博物館で、聖徳大学収蔵名品展「和のうた、和のこころ―美しき“かな”の世界―」が、5月10日(土)まで開催されています。
平安時代・鎌倉時代の美しい“かな”で書写された作品のほか、「岩井秀樹かな書展」として、長年文学部の書道文化コースでご指導くださった岩井秀樹先生の作品も特別に展示されています。

貴重な古筆の数々

平安・鎌倉時代に書写された作品は「古筆(こひつ)」と呼ばれ、珍重されてきました。
今回は、もともと冊子や巻子本(かんすぼん・巻物の形の本)として伝わっていた写本が切断された「古筆切(こひつぎれ)」を中心に、軸(掛け軸)に仕立てられたものを多く展示しています。
800年以上前に生きた、藤原俊成・定家という「うたの家」の人々が書いた字が、そのまま現在まで大切に受け継がれていることにも驚かされます。
雲母の粉を用いた雲母摺(きらずり)など料紙の美しさも必見です。

岩井先生の作品

また、今年古希を迎えられる岩井先生は、新古今和歌集の時代の歌人の和歌をテーマに、これまで精力的に活躍を続けてこられました。今回はその中でも、「歌合(うたあわせ)」や「本歌取り」の和歌を題材にした作品を中心に展示しています。
藤原定家「月のうた」は、西行追悼の歌会で詠んだとみられる50首のうち18首を巻子形式に書いた作品で、第8回日展で特選を受賞されました。
(特選を受賞された際の記事はこちら
岩井先生によれば、書の世界は70代、80代が最も充実した作品が残せる時期なのだそうです。これまで16年間にわたる聖徳大学でのご指導に感謝申し上げるとともに、今後の岩井先生のご活躍を心からお祈り申し上げます。

どうぞ、充実した新旧の“かな”の競演をご覧ください。
会 期:令和7年3月3日(月)~5月10日(土)
時 間:9:00~17:00(休館:日曜・祝日と学事日程による休業日)
会 場:聖徳博物館(聖徳大学川並弘昭記念図書館8階)
観覧料:無料

【お知らせ】
「聖徳大学文学部Instagram」では、さまざまな1分動画の連載が始まりました。
たくさんの学生の「生の声」が聞ける動画になっています。ぜひブログと合わせてご覧ください!
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