看護学部・看護学科 │ 聖徳大学

【新入生の皆様へ】自らチャレンジすることを期待しています

16.04.01

新入生の皆さま、保護者の皆さま、ご入学おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。看護学部がスタートして3年目になりました。皆さまは3回生ということになります。聖徳学園には80年をこえる歴史と伝統がありますが、看護学部の歴史と伝統を作り上げるのはこれからです。2年生、3年生の先輩方ととともに力を合わせて充実した学生生活を過ごされることを願っております。
看護学部は「看護を要する人々のために、また、市民の健康を守るために、自らを律し、チームの中で主体的に考えながら実践することができる、凛とした専門職女性を育成する」ことを目標にしております。看護学部の教育には本学の大きな特徴であり強みである「人間教育」を基盤に看護の専門教育が組み込まれております。この専門教育において、看護実践力育成のためにアクティブ・ラーニングの1つでもあるシミュレーション教育が1年次の専門科目から取り入れられています。
看護教育におけるシミュレーション教育とは、学内において「実際の病院や地域の臨床状況に近い環境」を擬似的につくり、コミュニケーションスキルから複雑で高度な看護スキルのトレーニングまでを行うものです。具体的には、紙上事例によるケーススタディ、学生間で役割を決めて行うロールプレイ、注射の手技などのタスクトレーニング、コンピュータシミュレーション、模擬患者によるトレーニング、高度な人体模型であるシミュレーターを用いたフルスケールシミュレーションなどがあります。実際の臨床状況の再現性・忠実性が低いのはケーススタディやロールプレイであり、高いのは模擬患者によるトレーニングやフルスケールシミュレーションです。本学部にはフルスケールシミュレーションを実施するための高度なシミュレーターが複数準備されています。また、教員もシミュレーション教育の技術を磨くためにハワイ大学マノア校シミュレーションセンター(本学部との協定校)で研修を受けております。このような環境が整っていますので、入学された皆さんはシミュレーションという失敗が許される学習環境下で、思考方法や判断、看護スキルを何度でもを学ぶことができます。大いにチャレンジしてほしいと思います。そして、ワクワクしながら学習してくださることを期待しております。

大学生活はこれまでの小学校、中学校、高等学校とは大きく異なります。黙って待っていては誰も手を差し出してくれません。自ら考え、行動し、自分の意思を相手にきちんと伝えられなければ何のサポートも受けることはできません。学ぶこと、考えること、行動すること、一つ一つを吟味し、周りの人を幸せにするための情熱と感謝の心を携えて大学生活を送られることを願っております。そうすれば、必ずや知識やスキルを超えた本当の知性を身に着けた女性、冷静な判断力と決断力、実行力を兼ね備え、社会の中で責任ある行動がとれる女性、しかも他者との違いを受容できる優しさを備えた女性専門職として、社会で活躍することができるものと信じております。大学生活を通じて、素晴らしき女性専門職として自立・自律する力を身につけてください。一人一人の学生の皆様に素晴らしい出会いがたくさんあることを祈念しております。

学長補佐(看護教育担当)兼看護学部長

水戸美津子

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